【ジョジョ】11

父の定期検診が終わった。結果は要手術（ラジオ
波）。その前に家族と一緒に夏旅行を計画しよう
と決まってたんだけど、最近の父は、よる年波か、
母とは同い年なのに、とても疲れやすく、できな
いことを多くしている。会社人間だったけれど、
わりとフリーソウルの人かなと思っていたのに、
病気が病気だけにということもあるのか、気弱に
なってしまった。
あたしの方はと言えば、その父と向き合う時、き
っちりやる気を出してねと言ってしまう。元気を
だしてねと言ってしまう。
ある種、嫉妬ですね、これ。あなたには妻が居て、
どんなことでも相談できるじゃないかという愚痴。

孤独だし、家族を作れないままだから、既婚の方
や、恋人がいる人が羨ましい。遠ざけてしまった
のは、頑固な自分の責任なのにな、と笑ってしま
うけれど。

直截的に言えば、あたしはもう、SEXができない。
いろんなトラウマがあることと、やっぱり年齢と
病気のせいだと思う。

なのに、恋ができるだろうか。
触れ合うことはできるかもしれないけれど、SEX
行為に含まれる快感って、何だったっけというく
らいSEXに興味も期待も興奮もない。与えられな
し、そういう欲望が自分にない。

歳を重ねていったら年下よ！
そんなことを言われたことがあるけれど、年下さ
ん達なんて、ほとんど、信頼＝愛情＝SEXっていう
公式のもとに恋愛を考えてるんじゃないかな。
それを分かち合えないとしたら、どうやって、愛
情を表現したらいいのかわからないんですよね。
裸の付き合いはするけど、SEXはNG。そういう人い
るのかな。世間は広いからいるかも知れないけど。

家族のように一緒に年をとっていくのを見守り合
う人は、あたしの今にはとても必要。血縁でなく、
それを超えた場所にいる人が。

昨日もお灸して、びわ葉茶を飲んで、軽い食事に
して、よく眠るようにした。

生きる。
生きる意味。
あたしの生きる意味は、どこにあるのかなと思う。
誰かに必要とされたいという思いに恋い焦がれる
のに、多分書き散らかした理由で、そんな人がい
るわけがないと思ってもいる。
読んでくださっている人も、何を云うておるのだ。
シラネーヨｗ　とお思いだろうなｗ

翁長雄志沖縄県知事の訃報に触れて、
ずいぶん傷まれただろうと思うけれど、豊かな人
生を送られたはずだと思う。
辺野古基地建設に関しては、工事車両や、準備の
現場で、国からのお達しでゴロついている奴らが
力づくで反対市民を排除している。自分が守りた
い人たちへの攻撃を、どういう形で抗議しても、
止めてもらえない場面を毎日見せつけられるとい
う拷問。
そういう攻撃を容赦なくやる狂権が続き、人々を
諦念という暗闇の中に放り込もうとするぬ醜き動
機が、この国を黙らせるかもしれない。
抗えるか最後まで。

そんな今、
友達と笑い合う。
病気について相談する。
こんな社会にNOという。
そんなことができる誰かはいるだろうか。

差別を厭い、
自由を愛し、
ありのままで居られる境地。
そういうエネルギーを、病気を抱えて、病気を抱
える人を抱えて、青息吐息の自分の存在意義って
なんなのか。
すっかり老後の不安じゃないの。これって。
これを笑い飛ばしていくには、どんな力を育てれ
ばいいのだろう。
誰かを養うお金もないし。
ボディ・ランゲージ障害もある。
性格の頑固さは、
ウルフルズが関電のCMソングを歌っただけでも
うファンを辞めるという意固地。

意固地ならそのまま生きていけよと、悪態ついて
生きていけよと思うのに、優しいハグへの憧れは
この年になっても消えない。
もっと年を取れば、感じられる境地があるのかも。

暗澹たる境地。2018年8月11日。
琉球のてぃだ、翁長雄志沖縄県知事の葬儀の日。

合掌



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