ナントカ花札鑑賞会

世の中で販売されている独自デザインの新しい花札、「ナントカ花札」たちを紹介します。

エヴァンゲリオン花札

2020年05月31日 | ナントカ花札紹介
今回は「エヴァンゲリオン花札」を紹介します。


新劇場版のグッズなので、正確には「ヱヴァンゲリヲン花札」と言うべきでしょうか。
ムービックから2010年に発売されました。

「菖蒲に八ツ橋」札に描かれているのはエヴァ初号機です。
菖蒲との色の相性がよいですね。



ちなみにこのエヴァ花札は、デザインそのままにアンドロイドアプリにて花札ゲームとしてリリースされていたのですが、現在では配信が停止されているようです。うーん、残念・・・。

 

るろうに剣心花札

2020年05月27日 | ナントカ花札紹介
本日は花札を2つ紹介しましょう。



どちらも「るろうに剣心花札」になります。
『るろうに剣心』は和月伸宏による漫画で、アニメ化はもちろん、実写映画もつくられた人気作品です。

上段は2011年にムービックから発売されたもの、下段は2018年『ジャンプSQ. 』の購入者特典として作られた花札です。


「菖蒲に八ツ橋」札では、主人公・剣心の少年時代のイラストが描かれていますね。


しかしよく見ると、菖蒲の上部に「朝日山 万寿」と書かれた酒甕があります。
これは剣術の師匠であり剣心の名付け親でもある比古清十郎が愛飲しているお酒です。
つまり、菖蒲の後ろには、お酒を持った比古清十郎の後ろ姿が描かれているんです。なかなか細かい演出ですね。


『ジャンプSQ. 』版では、キャラクターの名前が札にしっかり記載されています。


花札要素とキャラクターを描く際の「キャンバスの広さ」を狭めるレイアウトになるので、かなり思い切ったデザインだと思います。

それでも紫色の花弁と尖った葉をほんの少しでも覗かせることで、菖蒲の札だと認識できるというわけです。

戦国BASARA花札

2020年05月22日 | ナントカ花札紹介
今回は「戦国BASARA花札」を紹介します。


戦国BASARAはカプコンから発売されているアクションゲームのシリーズです。勇ましいイラストがかっこいいですね。
この花札は2011年にビバリーから発売されました。


ここ数回の記事で紹介したのはすべてビバリー製でした。
同じメーカーの札を比べることで、ここならではのデザイン手法が見えてきます。



特にスターウォーズ花札とは類似点が多く見られますね。
「ビバリー式レイアウト」が確立されたと言ってよいでしょう。


また、無地の短冊にも文字を入れ込むという特徴が挙げられます。
しかも戦国BASARA花札では、赤から青へと大胆なカラーチェンジも施されています。


もともと青い短冊(青短)は、牡丹・菊・紅葉の札にだけ用いられている要素になります。
この3枚を集めるとひとつの役になるのです。


となると、戦国BASARA花札では青短札の数を増やしたのでしょうか。
それとも、独自のルールを元に短冊の色を変えているのでしょうか。

その答えはまた別の月にてお話できたらと思います。


スターウォーズ花札

2020年05月18日 | ナントカ花札紹介
本日紹介するナントカ花札は、意外性の高いこちらの花札です。



日本の伝統文化とハリウッドスターの共演、「スターウォーズ花札」です。
ビバリーから2012年に発売されました。


「菖蒲に八ツ橋」のジャバ・ザ・ハットに目が釘付けですよね。
札の名称も「ジャバ・ザ・八ッ橋」にしたいところです。


「菖蒲に短冊」札においては、前回のマクロス花札同様、「文字書き」がされています。

ご丁寧にキャラクターの名前、「セブルバ」と書かれていますね。

カス札では、ワトーが菖蒲に囲まれてなんだか楽しそうです。


ちなみに映画をご覧になっている方はお気づきかもしれませんが、この菖蒲の札4枚が揃うと、「タトゥイーン」というスターウォーズ花札オリジナルの役が完成します。
 

マクロスF花札

2020年05月14日 | ナントカ花札紹介
本日は「マクロスF花札」を紹介します。


この花札は2009年にビバリーから発売されました。

こちらも「押しのけ型」デザインと言えましょうか。キャラクターを大きく出すために、従来の要素にさまざまな動きが見られます。

「菖蒲に八ツ橋」札では、橋の柱1本だけがなぜか手前にスライドしてきていますね。
後ろの菖蒲もなんだか窮屈そうです。

「菖蒲に短冊」札ではランカ・リーの前後ともに菖蒲が配置されています。
短冊も大分コンパクトになりました。しかも「文字書き」がされています。


現在の一般的な花札においては、短冊に「あかよろし」「みよしの」と文字が書かれている札は「赤短(あかたん)」と呼ばれ、無地の「短冊」と区別しています。

これら文字が書かれている「赤短」を3枚集めると、それだけで特別な役が完成するんですね。


マクロスF花札を使って元々の花札ルールで遊ぼうとするとちょっと戸惑いが生じてしまいそうですが、無地の短冊にも文字を入れるこの自由さが、ナントカ花札の醍醐味のひとつなのです。