今回紹介する花札は、Unicat's Gamesが制作した「HANAFUDA Le Jeu des Fleurs」です。
まずはパッケージから。
草花をイメージさせるデザインになっています。サイズは通常のトランプ大です。
フランス語で「Le Jeu des Fleurs」と書かれていまして、直訳すると「花のゲーム」、つまり「花札」を表しています。
制作者のUnicat's Gamesについてはあまり情報が得られないのですが、オリジナルのアナログゲームを作成・販売できるThe Game Crafterというサイトを利用しているゲームクリエイターで、デザイナーはフランス在住の方のようです。
さて、この花札はとても個性的なのです。例として1月の札を見てみましょう。
この花札の最大の特徴は、写真を用いてデザインをしているという点ですね。
しかも1月の札なのに松も鶴も登場していません。
花に関してはまったく明るくないのですが、これはおそらくスノードロップ(マツユキソウ)という花で、早春に咲く花のようです。ヨーロッパでは広く自生しているそうです。
他の札はどんな感じなのでしょうか。
いくつかタネ札を並べてみました。
見ての通り、従来の花札では登場しない生き物などがモチーフになっていて、とてもユニークですね。「菊に盃」は「ぶどうにワイングラス」になりました。
日本人の感覚ではどの植物がどの季節を表しているのか分かりづらいところではありますが、もしも花札がフランスで誕生したのだとしたら、このようなデザインになっていたのかもしれませんね。
日本の花札を独自の季節感、イメージにて再構築した作品といえます。
こういうオリジナリティあふれる花札に出会えると、とても楽しい気分になれます。いろいろな花札を集めてきて本当に良かったなぁと思わせてくれるのです。
「HANAFUDA Le Jeu des Fleurs」はThe Game Crafterのページから購入できます。興味のある方はぜひどうぞ。
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