霧が出て
外の世界は真っ白 何も見えません
昨日は レディースデーでしたので
映画 「ノルウェイの森」を 観ました
夫と娘 どちらを誘っても
たぶん 喜ばないと思ったので
ひとりで 観ました
スクリーンの中へ 入り込んで
いろんなことを感じて
味わって
こころをやわらかくして
ひとりの時間を 楽しみました
小説 「ノルウェイの森」が 脚光を浴びた時には
私は 本を手にしておりません
世間の評判にのせられて読んでも
私はつまらないと 感じるかもしれないから
村上春樹を 読み始めたのは
今から4年前の ちょうど今頃のこと
母は 余命1か月と言われて入院中でした
私は 一人の作家が好きになると
しばらくは その人の作品ばかり
読み続ける傾向があります
その時は 全然知らない小説の世界へ
没頭してみたい
現実から逃れたい
という思いだったのでしょう
本屋で 偶然手にしたのが
村上春樹の 「ノルウェイの森」
こころが辛くなると
よく本屋へ出かけます
そして偶然手にした本に
救われています
もしかしたら
それは偶然ではなく
必然なのかもしれません
いちばん必要な時
いちばんふさわしいことに
出会うのではないのでしょうか
世間の情報だけにのせられていては
自分がないというものです
必要な情報を手にするためには
自分のこころに いつも 敏感であることが必要です
悩んでいるのは
こころの中が満タンの状態です
そこへ 自分以外の人が 入ってくることによって
それまで閉じていた
こころの 引き出しが ひとつ 開けられます
頭で ストーリーを追いかけて
判断したりするのではなく
知らなかった 言葉の表現に ふれ
知らなかった 美しい映像に ふれ
わたしの 感じ方に 耳をすませ
わたしの ここちよい を
追いかけてゆきたいと思います。