表郷図書館で『チェルノブイリの森 事故後20年の自然誌』という本を借りました。この本は、どこか他の図書館から取り寄せていただいたものです。現在、白河市の新図書館は地震により開館が延期されています(新築なのに耐震じゃなかったのでしょうか?)。また、県立図書館は地震で倒壊したそうです。図書館には、放射能関係の本もあるようですが、借りることが難しい状況です。
さて、この本の宣伝文には・・・
人間が住むことのできなくなった汚染地区に、広大な森が出現した。なぜ植生は戻り、稀少種の動物が集まりはじめたのか。生態系へ巧みに入り込んだ放射能は、生物の進化に影響を与えるのか。ウクライナ系アメリカ人ジャーナリストが、汚染に恐怖しながらも立入禁止地区に入り取材を重ねた、話題の書。
とあります。これに興味を持ち、読みたい!と思いました。まだ読みだしたばかりですが、とても面白い本です。人間が消えた土地で、生き生きと暮らす動植物たち。でも、奇形などの動物は野生では生きることができないそうですので・・・強い者が生き残り、それが子をつくり・・・今に至っているようです。
私は、野生動物が一番恐れるのは「人間」だと考えています。その人間が消えた場所に動植物の楽園が登場するとは・・・。読みだしたばかりですが、原子力のことや放射能のことが詳しく説明されており、以前であれば頭痛がしただろう本です。この本では、数値がレントゲンで書かれているので、シーベルトにして比較しています。悲しいことに、今福島がおかれている状況はチェルノブイリ級であり、政府の対応も旧ソ連並み・・・と感じます。ただ、今はネットがあり動画があります。真実を知るチャンスはあるのです。
一昨日、庭の片隅に集めてあった落ち葉の放射線数値を測定すると、12マイクロシーベルトを超える数値が出ました。市役所の土手及び愛宕神社の落ち葉が殆どで、ボランティアで片付け、ゴミ減量のために腐葉土にしていますが、その落ち葉から驚くような放射線数値が出ました。片付けた私は被曝していますね。
被曝手帳をください!
自分の庭が危険だとは・・・誰よりも庭を愛し、自然を愛してきた私にとって悲しい出来事です。しかし、これは与えられた試練。立ちあがる力のある人間に、試練は与えられるのです。
白河市の公共用地全部の汚染土を除去させ、放射線数値を下げましょう
福島県の土地が汚染されたということは、土地を所有している人は、財産を奪われたと同じことです。それに気付いていない人が多いように思います。
日本の頭脳を集結させ、旧ソ連ではできなかった放射能除去を行うことができれば、福島は違う意味での世界の福島になるでしょう。