(長文になり過ぎたので、2回に分けて投稿します。)
まずは、「ホワイト国」騒動の前提となる国際情勢から。
■2018年11月5日
イランの核開発に対し、米国政府は、解除していた対イラン経済制裁を全面的に再開。
これは、制裁再開を表明した5月から、180日の猶予期間を設けての措置となる。
この間にイランとの原油取引を削減した8カ国(地域)については一時的に原油取引の継続が認められた。(日本、中国、インド、イタリア、ギリシャ、韓国、台湾、トルコ)
⇒この制裁の趣旨を考えれば、原油取引の”継続”はあくまで一時的なもの。
取引の完了や、代替措置の準備のための期間と考えられます。
■2018年12月1日
イランは、輸出した原油代金を物品で受け取ることについて、韓国と最終合意。
⇒米国の制裁は、あくまで金融面でのものであり、物々交換は問題ないとの理屈。
イランとの原油取引について、韓国は継続する方針のようです。
さて、合意にいたったこの物品とは何なのか?
■2019年4月22日
米国は、イラン産原油禁輸措置の適用除外としていた特例措置を、5月1日で廃しすると発表。
5月2日以後にイランとの原油取引を行った場合、米国による制裁の対象とされる。
⇒前年11月の制裁再開から半年後、上記の通り一時的な措置は廃止されました。
イランとの原油取引を継続していた韓国は、いったいどうするのでしょうか?
次が、ホワイト国除外の切っ掛けと思われるニュースです。
■2019年6月12-14日
安倍首相がイランを訪問し、イランの最高指導者ハメネイ氏と会談。
仲裁役として対立する米国とイランの緊張緩和を目指すが、首相訪問中に日本企業のタンカーへの攻撃も発生。
⇒当時、このイラン訪問のニュースに違和感を感じたのは私だけじゃないと思います。
何で、このタイミングで、しかも日本なのか?
もっともらしい理由が報道されたりしていましたが、どうも腑に落ちない・・・
これに関してネット上で囁かれていたのが、「韓国が、イランに日本製フッ化水素を横流ししている」との情報が、イスラエルからリークされたのでは?ということ。
フッ化水素の容器はかなり特殊なものらしく、イスラエルは日本メーカーの名が入った容器を見つけたとの噂もあります。
つまり、安倍首相のイラン訪問の目的の中には、リーク情報の確認とその後の対応の協議があったのでは?との推論です。
これを前提として、その後のニュースを見ると、非常に興味深いものになります。
(つづく)
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