・考えるな。感じろ!
・練習は真面目にしなくて良い。真剣にやれ!
・技は盗め!
■考えるな。感じろ!
有名なブルース・リーの言葉ですね。
伝統派空手の組手は、その瞬間ソコに動けるか?という”反射”の世界になります。
(何かモノが飛んできたときに咄嗟に手を上げて頭を守ったりとか、熱いモノを触ったときに思わず手を引っ込めたりとかいう、あの感覚が”反射”です。)
何度も反復練習をし、認識すれば反射的に体が動くというレベルまで、一連の動作を高めて行くことになります。
こうした体に動きをしみこませる練習をする上で、リード的役割を果すのが体の”感覚”です。
(総じて、子どもの頃は頭で考えると途端に動きが崩れてしまうので、練習をしていく上では”感覚”で覚えるという形になります。)
体全体が感じている情報とその対応を、経験則として筋肉に覚えさせると、反応で動くということが出来るようになります。
■練習は真面目にしなくて良い。真剣にやれ!
例えば、”その場基本”で、前屈立ちからの前蹴りを10本したとします。
何故、前屈立ちの姿勢を崩さずに、きつい姿勢を保って蹴るのか?
(腰を落としたまま動くのに必要な脚力をつける為であり、それにより、蹴りのモーションを相手に盗まれ反撃される事をなくす為です。)
何故、10回大きく掛け声を出すのか?
(腹式呼吸による呼吸力の強化および呼吸と動作を合わせる為であり、それにより、息を止めて動いてしまうことによる酸欠をなくす為です。)
武道における昔ながらの練習は、意味がない様な気がしたり、理不尽な気がしたりするかもしれませんが、ちゃんと意味があるものです。
指導された通り真面目にやっている人は、ココまでは身に付きます。
ココからさらに、前蹴りを使う事を意識して練習すると、蹴る前の相手の動きをイメージしたり、周りより速い蹴りをするよう練習したり、蹴る前や後に突きのコンビネーションを入れたりと、基本練習でさえ工夫する様になります。
”10回前蹴りをする練習”を真面目にやるのと、”1回1回技を使う練習を10回”真剣にやるのとでは、同じ事をやっている様で全然意味が違うというのが分かると思います。
■技は盗め!
私は、大学の空手道部から空手を始めたのですが、基本的に「技は盗め!」と習いました。
もちろん、初心者でしたので一通りの事は教えてもらえますし、練習メニューも基本的に皆一緒です。
が、それ以上の事は誰も教えてくれません。
勝負に勝とうと思えば、強い人がやってるコトを観察して、自分のモノにしなければならないんです。
「学ぶ」は「まねる」が語源などと言われますが、「まねる」というのは自主性の発露です。
自主的に動くことで、はじめて工夫が生まれ、それが何らかの結果に繋がって行くことになります。
何でもそうですが、”心構え”としてコノ部分が出来ていないと、まず伸びないと思います。
以上、学生の頃は常識として何の疑問も持たず聞いていましたが、空手の指導をするようになって、その重要性が良く分かった言葉3選でした。
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