2025年1月18日
羽生市教育委員会主催の、令和6年度ムジナモ講演会「ムジナモ復活の軌跡─希少植物再生への道─」に参加してきました。
埼玉大学名誉教授の金子先生と、埼玉県環境科学国際センターの安野さんによる講演で、
金子先生は「宝蔵寺沼のムジナモ 野生絶滅から野生復帰への道のり」
安野さんは「埼玉県における希少生物の現状」という演題でした。
1月7日の埼玉県知事の記者会見で発表された、ムジナモの野生復帰ですが、
(「埼玉県レッドリスト2024植物編」の公表及びムジナモ野生復帰について)
羽生市のHPでももちろん“祝”として情報が掲載されていました。
私は偶然にも昨年の市の広報でこの講演を知って12月には申し込み済だったので、
この情報には驚き、そして喜ばしい出来事でした。
私事で恐縮ですが、私は26年前から羽生市民なのですが、
実家が日本におけるムジナモの発見者・牧野富太郎博士の出身地、埼玉県高岡郡佐川町にあります。
更に言うと、埼玉大学を出ていますので、非常にご縁を感じる講演会でありました。
先に登壇した安野さんの講演では、水生植物の基礎的な知識やその生育、希少な植物の現状がよくわかったし、
金子先生の講演ではこれまでの活動とそれに関わった全ての方々の並々ならぬ努力と情熱を感じました。
ここはやはり参加したものとして味わった気持ちを大事にしたいので、詳細を書くつもりはありませんが、
両者のお話で共通して感じたことは、これは私の個人的な感想ですが・・・
やはり人間の欲望がもたらした生物界への影響は計り知れないものがあるのだ、ということ、
そして、様々な事象の”再生”は、思いを一つにすれば決して不可能ではない、ということでした。
ちょっと飛躍するかも知れませんが、何事にも”バランス”が必要といった面で、今この世の中で起こっていること、
その全ての問題について言えることが、この講演の中には含まれていたのではないかとさえ思います。
(それが何かとは簡単には言えませんが、何か一つだけが正しくて、何か一つだけが悪い、
というようなことはこの世にはないのだ、という感じのこと)
更にですが、思いがけずお隣に座られたのが市の郷土史研究家の方で、
おかげて大変楽しく過ごさせていただきました。
また、前の席には市の教育長が座られ、教育長も実は大学の先輩にあたるようで驚きました(笑)
参加して非常に良かったと思いますし、市民としてムジナモを大切にする一人でいたいと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。