重苦しい、しんどい空気からやっと解放されました。
もう21時ですよ。
「警察の拘置所で…」
この言葉を口にすると、叔母の顔色が一気に変わる。
「なんで当たり前みたいな顔して言えるの?」
「なんで平気な顔して言えるの?」
皮膚病の乾癬の始まりが、拘置所なんだから、聞かれたら素直にそう答えるじゃない?
「悪いと思ってるの?」
「もう、やるなよ。」
どの立場で私にそんな言葉を吐けるよね?
「ほとぼりが冷めたらまたやるんじゃないの?」
別にあんたらに信じてもらわなくても全然構いません。
私は気にしません。
「親戚の中に前科者がいるんだぞ」
だから?
私が前科者なのはもう一生消せない事実です。
一生、ずっと生きてるうちは必ず付き纏う事なんですよ。
それも、責められるのも覚悟で縁を切られる。
絶縁される覚悟で、悪いと思ってるからこそ事実をそのまま伝えました。
これはいつまでも隠せないと思ったから、事実をありのままで去年から今年の1月まで警察の拘置所にいました。
窃盗罪で逮捕されました。
そう言いましたよ。
もし、少しも悪いと思ってなくてやましいという感情が働けば、誰にも話さないで隠しておくでしょうね。
でもさ、逮捕されたことを黙っておくってことは周りからの監視の目や軽蔑の視線で見られるのが嫌だし、説教が嫌だから黙っているんじゃない?
私は、もう二度とやらないという覚悟かあるから白い目で見られようが、軽蔑に晒されようが構わない。
親や親戚が監視の目や白い目で見ていても、全然構わないから、もう絶対にやらないから、私そのものをそのまま見ててほしいから、自信があるから身近な人には話したんだよ。
そんな事もわからないの?
今のありのまま、作ってない、良い子を演じてない私を見ててほしいから、正直に話したんじゃない?
隠したいならば、いくらでも隠せるさ。
でも、話さないで本人以外の口から伝え聞いた方が信用無くさない?
私が早いうちから、話してなきゃ、後で発覚したときに「なんで先に話さなかった」って責められるに決まってるじゃない。
そして、私だけじゃ無くて、叔母の妹の母まで信用をなくすんだよ。
それならば、早いうちに私の口から話して、怒鳴られて、一段落させた方がいいんじゃないの?
平然と話せるのは、他にどうやって伝えたらいいかわからないから。
普通の顔して話す以外に、ないじゃないの。
開き直るしか方法が見つからない。
毎日、朝と晩にお祈りでもすればいい?
前科者として生きていくためには、過去を過去のものとして、拘置所に2か月もいたのはなんの為だったの?
反省する、自分のやったことと向き合う見つめ直すための鉄格子の独房生活だったんじゃないの?
そして、私はこれからも周りの厳しい目に晒されて見られて、信用をもう一度取り返すしかないんじゃないかな?
一度失った信用を取り戻すのは大変だけど、毎日毎日私を見ていてもらうしかないんじゃない?
今の素の私を見ていてもらうしかないんじゃないかな?
私は他に方法が思いつかなかった。
というか、私が心を壊さないでいきていくには他に方法ないでしょう?
まぁ、ゲームして気分転換しようと思う。