7月1日 香港が香港でなくなる日
July 1
The day when Hong Kong disappears as Hong Kong
百万ドルの夜景と称され続けてきた香港の夜景。
世界三大夜景の1つであり、有数の金融都市でもある。
まだ、香港がイギリス統治だったころ、3度ほど香港を訪れたことがある。
当時はスマホもなく、「使い捨てカメラ」の気軽さで写真を撮るくらいで、
さきほど探してみると、まともな香港の写真が残っていなかった。
今、思えば非常に残念。
ビクトリアパークへ向かうトラムからの写真だったと思う。・・・
何しろ遠い昔の写真(スキャン)なので。
初めてのボーナスで、海外旅行未経験だった母を連れて行ってあげたことは
唯一の母孝行だったろうか・・・
(その写真はきっと、今は亡き母が持っているかな・・・?)
昨年からの香港民主化デモで、「いつかまた香港へ行きたい!」という思いは頓挫し、
コロナ禍も相まってすっかり香港は遠のいてしまっていた。
いや、香港は遠のくばかりか、
2020年7月1日 「香港」は「香港」でなくなってしまった。
政治的発言をブログに書き込むのは、心情に反しているけれど、
やはり、・・・・・
こればかりは、記録に残しておくためにも、敢えて小さな声だとしても言いたい。
【香港の返還】
1997年7月1日、イギリスは香港の主権を中華人民共和国に返還すると発表。
香港は中華人民共和国の特別行政区となり、中国共産党政府は一国二制度をもとに、
社会主義政策を将来50年(2047年まで)にわたって香港で実施しないことを約束した。
しかし
「香港国家安全維持法」(香港国安法)が6月30日に行われた中国全人代常務委員会で可決。
その日の午後11時をもって施行された。
つまり、2020年7月1日・・・・「香港」は「香港でなくなった」
「End of Hong Kong, Beginning of Reign of Terror」
香港の終わり、恐怖支配の始まりと記した
黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんのツイッター
これは「夜の街関連の感染」ばかりを気にしている場合ではない。
決して対岸の火事でもなければ、私たちにもかかわってくる問題でもある。
「中国語だけでしか発表されなかった国家安全法」を
JBプレスのジャーナリスト:福島香織氏が報道してくれている。
※是非読んでいただきたい。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61142
グローバルスタンダード
そんな言葉が空虚に舞う。
確か、映画「LIFE」のシーンだったろうか。
飛行士のジェイクが絶望的とも思える宇宙船内から眼下の地球を見つめ
「子供に地球の画像をみせたら、”ねぇ、線はどこにあるの”って...聞かれたんだよ」と
生き残った仲間につぶやく。
地球には線は引かれていないけれど、
恐ろしいまでの壁が存在する。
何もできないけれど、心の中にはこの事実を刻んでおきたい。
良き日の香港・・・・
「香港」と言えば、映画「慕情」だ。
サミー・フェイン作曲、ナット・キング・コール歌唱の名作と言われる主題歌が
胸に響くのはフェインは歌劇「蝶々夫人」のアリア「ある晴れた日に」を参考に
したという。
自由を失った香港・・・
今、この曲を聴くと、泣けて仕方がない。
Love Is a Many-Splendored Thing
慕情 [日本語訳付き] マット・モンロー
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