熱風にブワリとめくられ
ひとすじ ふたすじ と
額の丘から頬の坂をくだり
流れおちてゆく
ほそ長い つかの間の海
三十度の真昼の道路の上でゆらり揺らめく炎は透明
そういえばさっきあの燃えているところを通って来たのだった
人の行き来が見えるのに声も音も聴こえない虫も鳥もひたすら無言
北国のくせに茹だるほど暑い事に苛立って青空を薄い雲を睨みつける
「あつい」「あつい」溶けかけた呟きを垂れ流して歩いた
(カンカンなアスファルトも夜にはキンと冷えるから)
真の夏の声は無音
人気のある町並みや住宅街
自然の豊かな場所でさえ
暑さの後であらゆる音が言葉が燃え
冬とも違う静けさがそこかしこに残されているのを
わたしもあなたも一度は聴いたはずだ
そうですね、
その時はまた、その時々の言葉が出てくるんでしょうね。
過ごしやすいといいですね。
地球は崩壊に向かっている!と思いましたが、
今年の冬はどうなることやら…
梅雨もしっかり雨が降ったし、夏は暑そうだし、冬も「あっ、降らさないとね!」と気づくのでしょうか笑
感染症が騒がれていても、
季節はそれぞれの歩幅でこちらへやってきますね。
そうでしたか。こちらも似たような場所です。
とは言え今年は雪が少なく、どこか落ち着かない冬でしたが…
少し前の夏に、たぶん夏の(無)音を聴きました。
冬は雪が積もって音が消えますが、
夏のそれはもっと違うものだったんですね。また聴きたいなあと思います。
お読み下さり、ありがとうございます。
僕が住んでいるところは豪雪地帯、なのに夏はめちゃくちゃな暑さ(日本一になったこともあります)になる県です
これから本格的な夏になったら、
「無言」の夏が何かを語るかもしれませんね
「どうだ、暑いだろう」くらいの分かりやすいものだとは思うのですが笑
冒頭の表現がとても詩的で素敵でした