映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4536-模型ならではの展示

2025年01月09日 | 30秒の心象風景

 奈良橿原市の今井町は、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。東西約600メートル、南北約310メートル、面積にして17.4ヘクタールの地区内には、全建物戸数約760戸のうち、約500件の伝統的建造物が存在していて、地区内の数としては日本一だそうです。重要文化財に指定された建物の幾つかは模型によって詳しく紹介されています。今井まちなみ交流センター「華甍」(はないらか)には、そのような模型の展示が幾つかあります。今井町の南東に位置する「華甍」自身、奈良県の指定文化財となっています。明治36年(1903)高市郡教育博物館として建設され、昭和4年からは今井町役場として使用されていた建物です。現在は、今井町の歴史を詳しく、分かりやすく解説する資料を一堂に集めた資料館です。実際の今井町の町並みを歩く前に、ここで歴史を知ってから訪れるとより理解が深まる、そのような展示があります。重要文化財の建物では、その建築技法が解るような内部を再現した模型があります。

 

 

30秒の心象風景29804・文化財の再現模型~今井町~
https://youtu.be/bA6azM-Hb2s


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4535-近鉄吉野線

2025年01月08日 | 30秒の心象風景

  近畿日本鉄道のwebサイトを見ると、「近鉄には軌間(線路幅)の異なる3種類の線路が存在します。 奈良線、大阪線、名古屋線などの1435mm(標準軌)、南大阪線、吉野線、伊賀線(現伊賀鉄道)、養老線(現養老鉄道)などの1067mm(狭軌)、北勢線、内部・八王子線(現 四日市あすなろう鉄道)の762mm(特殊狭軌)です。」とありました。近鉄の発展の歴史がそのまま反映されているのが線路幅の異なる3種類の線路です。このうち特殊狭軌とよばれるものは現在では近鉄から離れていますが、南大阪線、吉野線はいまも近鉄の路線です。壺阪山駅は駅から向かい側のホームに渡るには、跨線橋などがなく、直に踏みきりのように線路を渡ります。線路幅は、狭軌です。橿原神宮前駅まで来ると標準軌の路線である橿原線が乗り入れています。橿原神宮前駅は標準軌の橿原線と、狭軌の南大阪線・吉野線が「Y」の字のように乗り入れています。

 

 

30秒の心象風景29761・壺阪山駅から~近鉄吉野線~
https://youtu.be/fUl-vVQYtQM


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4534-上野市駅

2025年01月07日 | 30秒の心象風景

  伊賀上野城を目指すとき、最寄り駅となるが伊賀鉄道の上野市駅です。JR関西本線の伊賀上野駅から上野城は見えていますが、この駅は町の中心からは少し離れています。地図を見ると、伊賀上野駅からは、木津川の支流である服部川を挟んだ南側に城下町があります。その城下につながるのが伊賀鉄道です。JR伊賀上野駅から上野市内を通り、近鉄の伊賀神戸までつながるローカル鉄道です。上野市駅、茅町駅以外は、基本的に全て無人駅になっているようです。鉄道存続のための様々な活動が行われ、今は忍者列車として知られています。観光資源としての役割が期待されているようです。

 

 

30秒の心象風景29777・上野市駅に到着~伊賀鉄道~
https://youtu.be/bBMrDWQogo0


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4533-神宮

2025年01月06日 | 30秒の心象風景

 これまでに訪れた神宮で感じていたことは、なんとなく皇室と関わりのある特別な神社であるということと、特別に広大な境内を有していることでした。最近訪れたのが近江神宮と橿原神宮ですが、どちらも伝説的な土地に広い境内を広げるものでした。しかし、どう見ても古社のような風情は感じられないのです。そこで、神宮とは何なのかが気になって調べたのですが、近江神宮は昭和15年創建、橿原神宮は明治23年の創建なのです。そこで、浮かんだのが明治神宮と平安神宮です。明治神宮は大正9年の創建、平安神宮は明治28年の創建でした。明治政府が国家戦略として神社を優遇したことは知られていますが、そのときに、古社で皇室との関わりの深いもの、また、天皇をお祀りした神社は神宮と改称されたようです。そして、新たに天皇ゆかりの地に神宮を創建しているのです。いずれも、戦前までの明治、大正、昭和の創建でした。畝傍山の山麓に境内を広げる橿原神宮は、神武天皇をお祀りしています。

 

30秒の心象風景29709・境内図から~橿原神宮~
https://youtu.be/d-0kUPu_OgY


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4532-関西線

2025年01月05日 | 30秒の心象風景

  愛知県の名古屋駅から亀山駅、奈良駅を経て大阪府のJR難波駅に至るのが、関西本線です。名古屋駅から亀山駅間がJR東海、亀山駅からJR難波駅間がJR西日本の管轄となるようです。名古屋と大阪を三重県の北勢地方、伊賀地方、京都府南部、奈良県北部を経由して結んでいます。しかし、亀山駅から加茂駅間は単線の非電化区間で、1両ないし2両の気動車によるローカル鉄道です。大都市圏を結ぶ鉄道ですが、大きく3つに分かれているといえます。賀茂駅で乗り換えたのは、キハ120形の森の京都ラッピング車でした。ローカル色満載です。

 

 

30秒の心象風景29759・関西線乗り換え~JR加茂駅~
https://youtu.be/woZLFhD0AGs


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4531-壺坂霊験記

2025年01月04日 | 30秒の心象風景

 壺坂霊験記という言葉と浪曲を聴いた記憶があります。それが壺阪寺にまつわる話だということはなんとなく感じていたのですが、実際に訪れて見ると山の険しい場所にある古刹です。現在はバスで手軽に上れる感じですが、そのバスでも山道をくねりながら登るのです。江戸時代以前には大変な参詣道であったことは間違いありません。古代から続く山岳信仰の歴史が見えてきます。壺坂霊験記に登場する「お里と澤市」の夫婦愛から生まれた奇跡は、この険しい霊場が舞台なのです。巨大石仏が存在感を増している現在の壺阪寺ですが、「お里と澤市」の奇跡を伝える像も奉られています。浄瑠璃で人気を得、浪曲など庶民文化となって広まっていった壺坂霊験記は、ここでは今も大切な物語になっているのです。

 

 


30秒の心象風景29741・お里 澤市~壺阪寺~
https://youtu.be/P-JUW4gjPDg


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4530-御本尊

2025年01月03日 | 30秒の心象風景

  壺阪寺の御本尊は室町時代に造立された千手観音座像です。壺阪寺の開創はそれよりも古く、現在の御本尊は、何度も火災に遭ってその都度再建されてきた歴史を伝えるものです。奈良・平城京を開いた元正天皇は皇女の折り、壷阪寺に詣で眼病の治癒を祈ったと伝えられ、白鳳という古い時代から壷阪観音として多くの人に親しまれています。また、桓武・一条の天皇の眼病も平癒されたと伝わります。そして、明治に生まれた壷坂霊験記は義太夫や浪曲に取り組まれ、歌舞伎や人形の舞台で演じられているのです。四十の慈手をひろげ、その一手に二十五有界の衆生の苦しみを救うと説く観音の姿を間近に見上げることができるのは有り難いことです。

 


30秒の心象風景29722・御本尊千手観音~壺阪寺~
https://youtu.be/DWiNG9eIT2U


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4529-新しい塔

2025年01月02日 | 30秒の心象風景

 平成時代に新たに生まれた多宝塔です。開創から1000年を超える古刹の壺阪寺に新たな仏塔が建立されました。壺阪寺には奈良時代以前の古い様式を伝える三重塔がありますが、それに加えて、平安時代に生まれた新しい形式の多宝塔が加わったのです。寺の案内では、平成15年が壷阪寺開創1300年となり、宝塔の建立を発願したとありました。平成14年4月の落慶ですが、ご本尊の大日如来は、平安時代の古いものとあります。幾たびも火災で失われた伽藍を復興した歴史を持つ壺阪寺では、新たに生まれた仏塔になるのでしょう。

30秒の心象風景29704・平成の多宝塔~壺阪寺~
https://youtu.be/aINbHt9IEaI


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4528-石造の四天王像

2025年01月01日 | 30秒の心象風景

 仏像彫刻に興味を持つようになったのは、20歳代の後半頃だったかと思います。仏教についての知識が増え、その理解が深まる中で、仏像に対する見方も変わっていったのです。宗教としての仏教というより、精神文化の一つの柱として、その考え方にひかれるようになっていったのです。仏教に触れる最初のきっかけは、三重塔のような仏塔でした。そこから、仏像の存在のほうに意識が移っていったのです。そして、仏教そのものを知ることになったのです。哲学的な思考をもつ原始仏教から大乗仏教へ、その歴史的な変遷が見えてくるようになり、仏像はその象徴として、重要な役割を果たしていると感じるようになったのです。偶像崇拝という一面的な要素にとどまらないものが見えてくるようになりました。

 

 


30秒の心象風景29688・石造四天王像~壺阪寺~
https://youtu.be/65ad0BU__ko


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4527-橿原神宮前駅

2024年12月31日 | 30秒の心象風景

  宿泊したホテルは近鉄の橿原神宮前駅を見下ろせる場所にありました。部屋の大きな窓から駅全体が見えるのですが、駅舎の向きと線路の方向が入り組んで複雑な形状になっています。駅で降りたときにも、どちらが正面なのかよくわからない感じで、駅構内の様子も駅前の雰囲気を感じさせるものでした。構内には遮断間のある踏切のようなところを通り東口の改札に出ました。正面の改札とは別の印象です。ウィキペディアによると駅の歴史は複雑で、それがこの形になったようです。最初に生まれたのが大阪電気軌道畝傍線と吉野鉄道らしく、それが延伸し、吸収や合併、統合を経て、最終的に駅前の再開発が行われ、現在の形になったようです。

30秒の心象風景29675・夜明けの後~橿原神宮前駅~
https://youtu.be/ecTABNfM058


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