ニコニコ堂治療室の日々是好日

山形県鶴岡市の鍼灸マッサージ治療室。毎日の出来事やお知らせを綴りたい。

続・治りが良かった話

2015年02月24日 | 日記

 知り合いの鍼体験談を聞いていた患者さんは、自分の痛みも彼女とそっくりだと思っていました。 

 

 鍼で良くなるに違いない、と期待を持っておいでになった方を失望させるわけにはいきません。 予診表を書いてもらい、聞き取りながら、さらに気になるところを書き出していきます。

 

 体にあたってみると、なるほど、いわゆる坐骨神経痛のような症状で、腰から足にかけての要所に痛みが出ています。鍼は初めて、というのでオーソドックスな手当てを軽めに施して、初日は終わりました。

 

 二度目は三日後。歩く姿も前より良くなっています。前回の治療後の経過を聞いてから、やや強めの治療をしました。

 

 三度目はその二日後。強めの治療後の苦しさやだるさもなく、「ほとんど良くなったけど、もう一回ぐらいしておこうかと思って。」ということで、マッサージも含めた治療をご希望でした。

 

 数日間で症状が好転し、治療は終わりとしましたが、少々気になる点もありました。

 

 「しつこくウオノメができるから、削るのよ。スピール膏ではダメなのよ・・・。」という話があり、足裏にかかる力のアンバランス、ひいては体全体の使い方や姿勢の悪さがあるものと思われました。ウオノメが先か、姿勢が先か、諸説ありますが、よい姿勢を心掛け、使い癖をひどくしないで解消することなど、いくつかお話をしておきました。

 

 オタフクカゼや、ハシカと違って、一度治れば二度とならないというものでもないのです。

 ちょっとしたアンバランスや、癖の先に、「痛み」が出ることもあると覚えておいて、手当の手段に「鍼灸」も含めていただきたいものです。

 長年あちこち巡り歩いた揚句にようやく鍼を、というこじれた病状の方ではなかったのが良かったのでしょう。少ない回数で良い結果が出た症例でした。