マヨナカの喫茶店。

ヤプログから引越ししました(*´∀`*)

北の国から。

2021-07-16 21:35:25 | 日記
きっかけはCSで放送した北の国からをなんとなく録画し、なんとなく忘れた頃に見出したらどっぷりハマってしまった。
もちろん、純も蛍も五郎さんも知ってたけど、TVでの放送は観ていなかった。
子育てを終えた今だからこそ、歩んできた道を振り返り、自分と重ね合わせる。

北の国からには愛があふれている。
成長するにつれ、巣立ちたいと願う子ども達の心、家族への愛の変化と葛藤。

結局、全シリーズDVDを購入してしまった。
出演者どの人にも人生の選択肢があり、荒波にのまれながら生きていく事になる。
ただ、五郎(田中邦衛)さんが選択した事は、一番初め、東京から北海道に子供を連れて帰るという事のみ。
それから、最後の「遺言」まで思えば五郎さんはどんな時も富良野と共に「在る」のである。
登場人物ほとんど全てが「動」である、その反対に五郎さんは「受」に徹する。
それは長く厳しい北の大地にも必ず春がやってくるような当たり前の温かさ。
いつでも、どんな時でも、変わらずそこに「在る」人。

五郎さんを思うと宮沢賢治の言葉を思い出す。
「雨ニモマケズ」の言葉が私は好きです。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰ(イ)ル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ※(「「蔭」の「陰のつくり」に代えて「人がしら/髟のへん」、第4水準2-86-78)
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ[#「朿ヲ」はママ]負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮ(ケンカ)ヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハ ナミダヲナガシ
サムサノナツハ オロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ(ソウイウモノニ)
ワタシハナリタイ

どうしても五郎さんと重なる。
私もそう有りたいと願う。

そしてまた繰り返し「北の国から」を観てしまう。
来年のラベンダーの季節に石の家に行けますようにと。



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