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22時の「ブス恋」
エビちゃんをはじめ、井川遥、MEGUMI、寺島弥生の美人キャストを
引き立て役に回す、ブスの美幸こと村上知子。
カワイイを連発するアタシの目線はブスと称するこの「美幸」
このドラマは実話であって、村上知子の所属する森三中の大島美幸がモデルだと言う。
男性には分からないかもしれないが女性のアタシも常々思う。
「美人は得だな」と。
全ての企画に合格してこそ「美人」なのだと思う、顔もスタイルも。
合コンでも初対面の人とでも美人はなんなくその第一段階をクリアする。
神経の隅々までが洗礼されている様な感じがする。
ちょっと位我侭でも性格が悪くてもそこがまた魅力に転することもある。
実際見た目がいいに越した事は無い。
スーパーの「曲がってないきゅうり」や「カタチのいいにんじん」みたいなもの。
美幸ちゃんの好きなところは「媚びない」ところ「いさぎよい」ところ。
ブスなりの自分の足元を見つめ前向きに歩んでいる。
そこが見た目の「美人」よりも数段勝っている彼女の魅力だと思う。
ブスがゆえにたくさん傷つき、傷ついた分、人を思いやれる心が育つ。
そこがまた人として深い部分。
美幸ちゃん、回を追うごとに「可愛さ」が増すような気がする。
豚まんをほおばる姿も、枕を抱えてため息をつく姿も
好きだった人の気持ちを考えられるからこそ幸せを願って応援する姿も。
稲垣扮するおさむと美幸の父親との会話のシーンは良かった。
「(君を信頼して)大事な娘をこれ以上傷つけたくない」と言う父に対して
「お父さん以上に美幸さんを愛していきます」「僕にとっての大切なもの」と。
ラスト一回なので結婚結婚と締めくくりを早めたのはちょっと疑問だけど
ドラマに出来ないいろいろなドラマが実際はあったんだろうなぁと思う。
あれだけの美人勢の中でいっそう輝く主役を演じた演技力にも脱帽。
美人でもブスでもどっちでもいいけど短いようで長い人生、
お互いの長所を伸ばし、短所を補い
二つの違ったレールを伸ばす「方向性」が似通った人であれば
それを「幸せな人生」と呼ぶのではないかと思う。