花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

がんばれぽんちゃん

2009年07月24日 | BOOK
金曜日 仕事帰りに「今日はどこ行くの?」
なんていわれたものの、「今日は予定無し~」って答えて帰宅。

そして久々、絵本の紹介。
「がんばれぽんちゃん」
 西本鶏介/文  田中秀幸/絵

小学生低学年向きの絵本なんですけど・・
泣けるんですよ。たわいもない・・この絵本に。

交通事故にあった「たぬき」をたすけて、
その「たぬき」を山にかえすまでのお話。
でもこのお話は、実際にあったことを、子供達用に絵本にしたもの。
この本に登場する獣医の先生から聞いた出来事だそう。

登場する獣医の中村先生は、この絵本のおはなしのように
事故にあったたぬきの手術を無料で引き受け、たぬきを山にもどしてあげたんだそうな。

私が幼稚園に勤めていた時、この絵本も大好きで、何度となく子供達に読んだ本です。
最後、ぽんちゃんを山に戻すシーンは、ついつい言葉が詰まります。
絵本なのにね。

今、この本は、販売されてないらしいけれど1982年初版のあとに、
2007年に再び出版されたようですから、また出版されることがあるかも。
最初は、絵を描いた田中秀幸さんというお名前に引かれてこの絵本を手にしたんです。
(田中秀幸・・大好きだった声優さんと同じ名前だったんものですから)


神社とお寺

2009年06月20日 | BOOK
本屋さんで演劇雑誌を読もうかと棚を見わたしていたのだけど、
何気に平積みされていた雑誌を手に取った。
何気に・・だったけれど、「見てみない?」って
雑誌に声をかけられた感じ。

「pen」(ペン)男性向きのクオリティマガジン
そこでの特集が、
文化の源流を訪ねて「神社とは何か?お寺とはなにか?」
・徹底比較、神社とお寺は日本ココが違います
・神と仏の関係性を、日本史から読み解く
・その功徳を体感したい、神社とお寺
・テーマ別でセレクト、一度はお参りしたい神社
・知れば知るほど魅せられる、悠久の時が流れるお寺
・我々のルーツを映す、「神話」の世界観
・いま会いにいきたい、心に響く14の仏像

なあんてことがけっこう面白く写真つきで掲載されてた。
神社とお寺の違いとか
神社の発祥と仏教の宗派を一覧表にひかれて、数分後にはレジで購入。

ことに面白かったの「心に響く14の仏像」有名な仏像もあるけれど
なんでこいつ?
って私の中では、この仏像君だったら、あいつのほうがいいんじゃない?
なんて芝居を見てるときと同じよう編集に物申してしまうわけ。
それに、巷じゃその正式寺名より通称のほうがなじみがあるのにな。
(「見返り観音」が載っていて、禅林寺ってかいてあるけれど、永観堂のほうが名が通ってるのにって)
突っ込める面白さのある雑誌。
最近の阿修羅君人気は気にもせず、独自の特集に拍手。

阪急コミュニケーションズが、発行しているのね。

小説より絵本?

2009年06月17日 | BOOK
先日東京新聞の「東京の記憶 戦後65年目 焦土からの出発」に秋山ちえ子さんのことが掲載されていた。
そこに秋山ちえ子さんが、死ぬまで朗読を続けたいという絵本、『かわいそうなぞう』が紹介されていた。

この絵本・・私もなんどとなく子供達に読んでは、最後、声を詰まらせてしまった物語だ。
「戦時中、上野動物園では猛獣の処分がきまり・・そこで、人間がとった手段とは・・」
まったくもって戦争の悲惨さを痛感する。
人間のなんという身勝手さ。
でも、動物を愛していた飼育員はじめ、動物園を愛する人たちにとってそれは、悲しい出来事・・って
ここで戦争の悲惨さを書こうというのではない。
かわいそうなぞう (おはなしノンフィクション絵本)
土家 由岐雄
金の星社

詳細


私はお芝居は、いたって明るいのが好きだ。楽しいのが好きだ。
お涙頂戴は、苦手なのですが、
たまに・・いろいろ言わずとも・・手にとって数頁で読める絵本。
本屋さんでもつい読んでしまうものがある。
そして中には、描かれている絵と話で涙があふれてくるものがある。

先ほどの「かわいそうなぞう」もそうなのだが
新美南吉の「ごんぎつね」。これも涙がいっぱいになる。
ごんぎつね (日本の童話名作選)
新美 南吉
偕成社

詳細

でも一方で新美南吉の作品でおなじようにキツネがでてくる
「てぶくろを買いに」って作品はほほえましい。
ただラストにほんとうにそれでいいのかしら?という子供の素直さに
母親が心配する一面もある。
手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)
新美 南吉
偕成社

詳細

母親が出てくるといえば、こりゃ明るい!!という登場人物
「せんたくかあかちゃん」
私が、子供たちに読み聞かせたNo.1かも。という絵本だ。
なんでもせんたくするのがだいすき。
せんたくが、だいだいだ~いすき。ってなんと「たらい」と「せんたく板」で洗っているのだ。洗濯機ではない(笑)
せんたくかあちゃん(こどものとも絵本)
さとう わきこ
福音館書店

詳細

世の中難しい~なが~い小説もあるけれど・・
絵本!

短いのに、心をうつもの、心がうきうきしてくるもの
絵本の世界大好きなんです。

文藝春秋増刊 『くりま』

2008年10月27日 | BOOK
歌舞伎座帰り有楽町駅に向う。
しっかし・・最近、銀座もすごい沢山の人。
なんでこんなに人が集まるようになったんだろ?
できるだけ空いていそうな道を選びつつ有楽町へ。
その通り道交通会館1階の「三省堂」で見つけた雑誌。

文藝春秋増刊 2008年11月号 「くりま」 880円

特集◎ 奈良 謎がいっぱい
[奈良の古代史  5つのミステリー]
 卑弥呼の墓は三輪山麓にあった?
 聖徳太子は本当に実在しなかった?
 大化改新はなかった?
 額田王(ぬかたのおおきみ)は 天智・天武と三角関係だった?
 藤原京は日本史上最大の都城だった?

なになに・・ってつい買い込んだ。
平城遷都1300年祭なんていうのも2010年に控えている。
そしてけったいな?シンボルマスコット「せんとくん」で
ちょっと奈良も騒がれていたけれど・・今またちょっと地味?
今年は「古都奈良の文化財」の世界遺産登録10周年でもあるらしいけど・・
それもねえ・・。
『古都奈良の文化財』は、8つ。
東大寺 興福寺 春日大社
元興寺 薬師寺 唐招提寺
平城宮跡  春日山原始林

っていっても・・ピンとくるのかこないのか??

では秋なら昨日から始まった「正倉院展」は??

それよりもう少し・・ミステリーを扱って見たようなのがこの雑誌。
[20の謎を歩く コース別大和路ガイド] な~んて紹介で
 斑鳩 散策コースを見るならば・・
「法隆寺から龍田越えへ、聖徳太子をしのぶ旅」ということで
 ・斑鳩は聖徳太子のアンテナショップだった?
 ・仏教は538年には伝来しなかった?
 ・聖徳太子はホントに万葉歌人?
 ・法隆寺は一度焼け落ちた?
なんて感じでかかれてて更に
「小特集◎こんなの初めて! 仏像の新しい見方」
これもけっこう面白い。

このところ奈良とご無沙汰だけど・・やっぱり奈良は面白い。

奈良のそば??京都宇治の平等院では、12月7日まで
「国宝の菩薩像公開」ってころで「雲中(うんちゅう)供養菩薩像・南26号」の
特別展を開催してるようだ。

「サライ」2号

2008年01月05日 | BOOK
●大特集 常連も納得
『歌舞伎』サライは、こう観る

新聞でこの広告を見つけて本日5日購入
当代花形役者「私のおはこ」
と書かれた10人の名優が語る、珠玉の舞台の勘所
ここがなかなか面白い
・尾上菊五郎で観る『弁天小僧』
・片岡仁左衛門で観る『吉田屋』
・坂田藤十郎で観る『お初徳兵衛』
・中村吉右衛門で観る『熊谷陣屋』
・中村芝翫で観る『藤娘』
・中村雀右衛門で観る『金閣寺』
・中村梅玉で観る『番町皿屋敷』
・坂東玉三郎で観る『鷺娘』
・坂東三津五郎で観る『魚屋宗五郎』
・松本幸四郎で観る『寺子屋』
ほとんどこの演目はこの人で・・と思う演目を記事にしてあるところがツボ!!

さらにサライインタビュー
中村富十郎の語る
「歌舞伎はまさに総合芸術。良い舞台は、良い音楽の上に乗っているのです」
と書かれていた言葉に惹かれ、
舞台の上では、
「夢中で演じてはいても興奮状態でない。相手のセリフを聞きながら、第二の耳で客席の音を捉える」というのも印象にのこる。
トミーの場合、新作などの舞台を見た時は・・セリフ入ってないな。もう78だもんな~とと思う時もあるけど、書かれている言葉には重さを感じる。

650円というこの雑誌。高い!ような気もするけれど・・
満足の内容だった。

別冊付録
『歌舞伎 基本のき』
これ歌舞伎を見るには役立つ手引書だ

モリー先生との火曜日

2007年11月06日 | BOOK
仕事帰り、新橋駅 機関車前の広場で古本市が、開催されていた。
以前は、歌舞伎関連の本を買うことが多かったが、
今や本だらけの部屋にはめったなことでは本は増やさないようにしないと・・
と買い控えている。
今回も豪華本で欲しい本もあったが、見るだけでとどまった。
そんな私が、購入したのは、『モリー先生との火曜日』
NHKFMラジオドラマで放送され、それ以来読んでみたいと思っていた本だった。

スポーツコラムニストのミッチ・アルポムが、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかった恩師モリー先生に毎週火曜日、受けた授業が綴れている。
この本のなかには、そのモリー先生とミッチの写真も掲載されている。
200ページほどの本だが、帰宅電車の40分ほどで1/4読めた。読みやすい。

最近、我母は、へベルデン病で、指の関節が張れことのほか痛くて指に力が入らないとなにかにつけて気弱になってしまっている。
年齢的なものもあるのだろうが、今まで元気だった分、自由にならない状態が、やたら腹立たしいようだ。
あまりかまっても・・と思いつつも、難しい。
電車とバスで1時間でいける実家。
私が、行かないのが・・・愚痴になるのか?
う~ん。実家の近所は、我妹の家庭が自転車で10分程度の場所にあるのだが・・。

『モリー先生との火曜日』
ミッチ アルボム,Mitch Albom,別宮 貞徳
日本放送出版協会
詳細

GOLDEN min.

2007年07月25日 | BOOK
東京地下鉄駅構内に置かれているFREEペーパー・・と読んでいいのだろうか。
『GOLDEN min. (ゴールデンミニッツ)』
毎回モノクロ写真の素顔の男性が表紙になっている。
今までも人気俳優が、表紙を飾っていた。
無料であるが、しっかりとした写真にインタビュー記事が掲載されている。

今回2007.7月号NO15というところなのだろう。
市村正親が表紙だった。
今回も4枚の写真が中には掲載され、インタビュー記事が別に2ぺージ。

他にはおいしいそうなスイーツ紹介や東京の夜、大人の夏休みとして夜のお遊びプランが掲載されている。

21年前に出版された『序破急』

2007年06月13日 | BOOK
数年前、古本屋で見つけて100円で購入した雑誌のページ。
「序破急」12月顔見世号 出版は、昭和61年12月
「演劇総合文化誌」と表紙に書かれている。

序破急社から発行されその時の表紙は、市川猿之助の「ヤマトタケル」
雑誌の特集記事も
『国立劇場開場20周年、忠臣蔵・ヤマトタケル』とある。
メインは、歌舞伎の話題である。

歌舞伎研究家 フォービアン・バワーズによる
「六代目菊五郎と玉三郎」という記事も和訳され掲載されている。

21年前の雑誌になる。
そこに
『スーパーミュージカル「レ・ミゼラブル」
 来年6月帝劇でロングラン公演』
と題され2ページ、
また、
『企業冠演劇文化戦略 (株)資生堂
 なぜ、今、資生堂が「レミゼラブル」なのか』
として資生堂の宣伝部長による記事が掲載されてる。


当時私は、レミゼよりもやはりスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」に
気持ちが行っていた時である。
「レ・ミゼラブル」に、ほとんど興味を持っていなかった。

なのに・・一昨年、歌舞伎で「十二夜」が上演されてからだ。
新しい歌舞伎に馴染めず、ミュージカルを見始めたのは・・

「花がいっぱい」ブログもついに本当の3周年。
最初の記事は・・なんとヤマトタケル!

不思議な巡り合わせ。
今年のこの夏・・歌舞伎座では再び『十二夜』が上演されるというのに
歌舞伎ではなく
「レ・ミゼラブル」というミュージカルに気が入っているのだから。

古本『シカネーダー伝』

2007年06月01日 | BOOK
昨日から今日イラつくことがいっぱいで・・
仕事も切り上げ早々に退社!
でも、観劇予定も飲み会予定もなく、友達に電話かけても×
イラつく気持ちが、ふつふつして・・。

新橋駅前で開催されていた『古本市』に立ち寄り、
ほぼ2時間なにかないかとじっくり物色。
その物色でイライラも納まったのだけれど、
以前はそこでお宝のごとくみつけた、歌舞伎関連の本がない。
歌舞伎人気のためだろうか?

そこで、見つけたのは、新潮選書
「シカネーダー伝 『魔笛』を書いた興行師」

モーツァルトの音楽とともに「魔笛」を作った台本作者
エマヌエル・シカネーダの評伝とのこと。

ミュージカル『モーツァルト!』でその名を知った「シカネーダー」
今年は、11月に再演される。
モーツァルトについては、一昨年サイトや本などを手当たり次第見つけでは、
読んでいった。
さて、この本に書かれてるシカネーダーは、どんな人物なのか?
楽しみである。

現在は、新潮選書でなく、平凡社から出版されてるようだ。

シカネーダー ―『魔笛』を書いた興行師

平凡社

詳細


シカネーダー伝―『魔笛』を書いた興行師
 新潮社



読書の秋

2006年11月22日 | BOOK
目標「レ・ミゼラブル」翻訳本一応読破 出来たよ~
読んだのは、新潮社文庫5巻 佐藤朔 訳

なあんて、本嫌いの小学生が、課題図書でも読み終えて、先生に「よんだよ~」なんて得意げにちょっと言いたくなっているのと似ているのではなかろうか。

「本嫌いの小学生」ゆえ、ちょいとずるして文字面を目で追っただけで理解不能?と斜読みに走った箇所も有るのだが....。もちろん読んだきっかけは、
今年4月日生劇場にてミュージカル「レ・ミゼラブル」をみて、
おなじ演出家であろうが、キャストの違いで、役柄(イメージ)も違い、
芝居としての絡みも違って..誰がいいのか?という好みは、あるものの、
原作でどのように描かれているのか知りたくなったからだ。

最初に手にとったのは、少年少女用「ああ無情」(文:大久保昭男)。
小学校以来の読み直しだったが、ミュージカルを見た時以上にこんな話しだっけ?とまったく覚えていなかった。
その少年少女用文庫(ポプラ社)で..ミュージカルでマリウスが、貧乏学生っていいながら、そこそこの服装で結婚式がどうしてあんなに派手になるの?という疑問がとけた。

その次によんだリライト版「レ・ミゼラブル」~19世紀のフランス物語~(文:戸村文彦)では、エポニーヌとガブロッシュが姉/弟だったことで、マリウスが、バリケードからエポニーヌへの手紙を託すのは、ガブロッシュだったということだった。
 
 この2册だけでも、いろいろミュージカルでは、描かれない行間のようなものが文章になっており、ミュージカル脚本・演出等による原作との違いが面白くこの2册が、呼び水となり、翻訳本といわれる「レ・ミゼラブル」を読んだ。

なんだかお料理を楽しんでいるかんじなのかもしれない。
子供から大人まで知ってるだろう「オムライス」や「カレーライス」まあ「ラーメン」でも..
『オムライス』、卵にまかれてている炒飯。そして赤いソースがかけられている。 でも、作り手によってた、様々な違いが出てくる。
お好みの卵は..厚めで巻く?薄めで巻く?、いやそんな「厚さ」にこだわるのではなく卵の「焼き具合」が肝心?
そのなかに入れる炒飯は、赤い?赤くしない?それにやはりチキン?いやいやハムを使う?etc.

 文字から想像するのは、面白い!お料理のレシピを見てるだけで出来上がったお料理を想像するがごとく!

本の中でイメージした登場人物。容姿だけならば、◯◯さんかな。
でも、ストーリー全体のイメージでは、△△さんのほうがいいかも..。

場面によっても、この時は、××さんだけど、あそこは◯◯さん?
やがて自分のなかでミックスされていく。

原作ありきながら、舞台ではこうなっていたのか。と。
上演される国よっても、革命と言われるシーンはその国にあった構成演出されているようだ。
時代背景(シチュエーション)からも、いろいろみれたらほんとうに面白いだろう。

原作をよんで、
舞台では、ほんのちょっとしか登場しない『ミリエル神父』
しかし、どの本の中でも「大きな人」を感じずには、いられなかったし、
アンジョってほんと、かっこいい!(でも3日つきあったら飽きちゃうかも(笑))
彼が、ぼっそっと答える(彼女は)『祖国』って言えるキザが、似合いすぎる!
一方、ミュージカルでは、
エポニーヌは、ソロの歌もあるせいかしっかり存在しているけれど、原作等ではあっさりしたものだ。

新潮文庫の5冊後、岩波少年文庫下巻をよんだ(古書店に下巻しかなかったゆえ)
(岩波文庫での翻訳者豊島与志雄が文を書いている。)
翻訳本を読んだ後では、なんだかあっさりしすぎ。またお手ごろ古書があったら岩波文庫も買おうかな。

でも、せっかくだ!その前にもう1度、読み直しよう.
レ・ミゼラブル〈下〉

岩波書店

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レ・ミゼラブル〈1〉

岩波書店

次の私の目標!