花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

「モーツァルト!」 名古屋:中日劇場 29日 (1)

2005年10月30日 | ミュージカル
29日 12時開演 井上芳雄 ヴォルフカング 伊藤渚 アマデウス
登場した市村レオポルト 今まで以上に天才と称される息子を愛する父の登場を感じた。
たぶん今まで見損ねていたのだろう。
井上ヴォルフピアノ(クラビア?)を弾いて登場・・・
成長した自分をみつめるように登場してきた渚アマデ。
赤いコートをのびのび楽しく、僕はミュージックを劇場いっぱいに聴かせてくれる。
ただ父親に反発をしつつも、父にとってよき息子であろうとする自分なのに、自分の行動が父にわかってもらえないジレンマから「僕はミュージック」を歌い聴かせる。
今回このジレンマに悩むヴォルフカングを終始、井上さんの中に見たような気がする。
そのためか、ウィーンに行きたいと思った時は、ウィーンへの憧れが大きく、息子を思う父親の心配に対しての気持ちを察することは薄く、どうしてわかってくれないの?と。
ヴォルフは終始父へ、自分を受け止めてほしいと願うが、「父への悔悟」でようやく、父親の気持ちを考えて悩む成長したヴォルフとなり「父を返せ!」と父を思うことになったのかな?と。そして「大人になった男は、・・」のセリフに
そして井上ヴォルフのアマデって、渚アマデ、愛子アマデでも自分のなかの冷静すぎる音楽の神童であるゆえ対等でなく、生身ヴォルフを見つめ、あやつる存在になのか?
などと今回、妙に冷静に見てしまったのだけど、それが、父だけでなくほかの人との絡みの上で、自分の思いだけで絡むヴォルフ、相手は相手次第になっていく。そこが何か思うようにならないという井上さんが、ふとこれでいいの?と今になってどうなんだろう?と
考え始めたんじゃないか?って勝手に思えてしまったのが、今回の「モーツァルト!」だった。
歌に幅が出てきて、高音もでるし、伸びものあり、聴かせてくれる分、ミュージカルの芝居の運び方、セリフの言い方をちょっとどうしようか?と思ってない?と。

そこが、今回すばらしいって思えたのが、市村レオポルトだった。
レオの人格もはっきりしており、さらに子供を思う父の姿も大きく、自分の役職に対してもコロレドに対してきっちりしている。シャープな輪郭をもち、大きく暖かい。
ゆえに息子にきつく当たる。そのせいか、なんでヴォルフは、この父をわかって上げられないの?って、思ってしまったから?井上ヴォルフにいろいろ思っちゃったのは?
もう歌も今回は、前回の心配もなく、良かった~。
それでふと、ご本人もこの父を演じて父親役が回ってきたとのことだったが、ほんと
屋根の上の父親役来るだろうし・・・あえてご本人が、「ミュージカル」という雑誌で言っていたこともかねてもう一度、ラ・カージュ・オ・フォールのザザちょっと見てみたくなった。

山口コロレド・・市村レオポルトとは、絡めるんのだけど、井上ヴォルフは、あくまで上司として上からものをいうしかない。う~ん。そこが、コロレドの哀しい思いか?
馬車のシーン、手を振るシーンって新たに入ったのかな?前にもあったけ?
もう大きさは、山口さん最高ですね。赤と黒の衣装に両手に指輪が良く似合う。
早くもチラッとヴァンパイヤが楽しみになる。
そういえば、最初に登場する「何処だ、モーツァツト!」の
さぼるな~どこを見てるんだ♪
が音符どおりでなく、せりふ語り調になっていた。

一路ヴァルトシュテッテン男爵。
「私は、貴族よ!」って雰囲気が、前回ほど大きくないが、モーツアルト一家より上。という雰囲気が、やはり強い。今までのパトロンの中で、一番政治力ありそう?
作品的には、大きすぎる気もするけれど、ミュージカル作品としてこれで役者はそろったり!?
11月で、今までのライブCDが、発売終了は、今回の一路ヴァルトシュテッテン男爵になったことと、井上さんの歌唱力上達のせいかな?なんてまた邪推な思い?
ブルフ劇場の舞台裏で今までヴォルフが、男爵の手ににキスをしていたシーンなっくなっていた。一路さんカットしたのかな?

あ~。ベテランもいる中、若い人たちの成長の中、いろいろ変わってきている。
もし次回再演があったら、このメンバーはこのままそろうのだろうか?
感想が尽きない。

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