わくわく!バンジージャンプするっ!

好きなものや気になることについていろいろ語ってみようと思います。

アジア三面鏡 2018 Journey

2018-11-04 19:10:52 | 映画


東京国際映画祭最終日。

観て参りました。こちら

アジア三面鏡2018 Journey

映画祭らしい映画とでもいいましょうか。
一本で映画祭を満喫したような錯覚を覚える。(笑)

三面鏡とあるようにこの映画は3本のオムニバス。
ダラダラ内容書いてしまいましたので
ネタバレご容赦。
まっさらでご覧になりたい方は
適宜スルーをお願いします。



1本目 海 The sea

母娘がドライブ旅行をしている。
母はずっと不動産の仲介業者と電話していて。
旦那さんが亡くなって家を処分して
引っ越す算段をしているのか?
旦那さんが亡くなったわりには
サバサバしていて。
悲しみに暮れる様子などなく。

家のこと
お金のこと
親戚や知り合いの悪口?
ガンガンエネルギッシュに叫んでいる印象。

一方。
娘は彼氏とうまくいっておらず。
恐ろしく機嫌が悪い。
内気な子なんだろうな。
母親とは正反対の性格?

車の中の空気が激ワルな中
2人は郊外のリゾート地に住む
友人宅を訪問。
散々悪口を言っていた友人宅だよね?
友人にもやたらとタカビーな母。

文句を言っている割にこのリゾート地が
気に入ったようで、
「ここに引っ越そう」と言い出す母。
友人より高いグレードじゃなきゃ嫌なのか?
自己顕示欲最強。

娘は父との思い出もある家を
さっさと売って適当に相談もせず
家を決めようとする母を許せるわけもなく。
彼氏とは何だか収拾つかない感じにもめているし。

ついに爆発!

深夜、出てってやるっ!級の大げんかを繰り広げ。

そして朝。

2人は海に。
どうも夫の遺灰を海に撒きに来たようだ。
「好きなだけ泳ぎなさいな」と遺灰を撒く妻。
娘は泣いて父との別れを惜しんでいる。

広い海。
寄せて返す波。
波打ち際を歩く2人。
遺灰を撒き終えた後、
海が2人のイラつく気持ちを
流したのか。

2人が浄化され
スッキリとした印象を受けたのは気のせいか?
いや、遺灰を流したから整理ができたのかな。

あー海に行きたい。
海に行ったら全てが解決するかも
…と無性に思う映画。



2本目 「碧朱」

ミャンマーの片田舎?
ホーム?線路際にはいろんな屋台が出て
賑わっている。
色彩豊か。that's東南アジアの風景。

丸メガネのサングラスをかけ、サンダル履き
ラフな格好をしたハセヒロ君、登場。
この地域に高速鉄道を通す事業のために
現地に赴任した商社マン「スズキ」だ。

窓のない車両で風に吹かれながら
車窓の風景を眺め、乗り合った乗客と
カタコトで会話を交わすひととき。
乗客、カバンを忘れても全然気にしない。
おおらかな土地柄だ。

のんびりと読みかけの小説に目を落とす。
流れる車窓の風景が美しい。
スズキも美しい。

眼福眼福。

まるでハセヒロ君がナビゲーターの
贅沢な「世界の車窓から」を観ている気分を味わえる。これだけでもいい映画だ。

あー、旅行に行きたーい!

でも、この映画。
もちろん、それだけではない。

スズキ。
市場に買い物に行く。
風にはためく色とりどりの布が美しい。

あー東南アジア旅行に行きたーい!

スズキ、日本にいる彼女にお土産を買いに来た模様。身長160cmの彼女。

ちょうど同じ背丈ほどの若く美しい女性と知り合い、彼女に彼女と同じデザインのドレスを作ってくれるよう依頼。
出来上がりは明日ね。

翌日。
仕事を抜けてドレスを取りに行くも
まだ出来ていないのです。もう少し待ってもらえます?
と言われ、窓辺に腰掛けて出来上がりを待つスズキ。

ミシンを踏む音
異国の穏やかな風と光に包まれ
のんびりした時間を楽しむような表情のスズキ。

眼福。眼福。

幸せなひとときを壊す
会社からの携帯の呼び出し。
もうすぐ出来上がると言われたけど
会社に戻らなくちゃ。
慌ただしく退場。

数時間後。
再度受け取りに現れたスズキ。

ドレスを受け取り
去ろうとするが、ちょっと待った。

「食事に行きませんか?」

彼女のドレスを作ってもらっておいて
もしやナンパかい?
いや、単なる親切へのお礼か?(贔屓目)

「家族と食べることにしているので」

あっさり断られた。(笑)

振られちゃったから同僚と夕食。
「高速鉄道は必要なんだよな?」
同僚に確認するように尋ねるスズキ。

高速鉄道出来たら線路の周りの屋台も
なくなっちゃうって聞いたからか。
土地には土地のスピードがあると体感し始めたか。

必要っすよ。
重要な仕事っす。的な回答を同僚から得て
そうだよな、と思い留まったスズキ。

翌日。
同僚のゴルフの誘いを断って
街へ出かけたスズキ。
のんびりとお気に入りの窓のない列車に
乗っていると、
カバンを車内に忘れた男を発見。

慌てて降りて市場の中を追跡していると
偶然にもドレスの彼女のお母さんにぶつかる。
お母さんです。
お母さん、「あら、知り合い?じゃあ家まで運んでよ。男の人は力持ちでしょ」

と図々しくスズキに荷物を押し付けた。
おばちゃん、強っ!
恐縮する彼女を尻目に
スズキまんざらでもなさげ。

結局、夕飯までご馳走になり。
彼女に送ってもらう帰り道。

彼女とスズキ
中途半端にしかわからない現地語で
コミュニケーション。

高速鉄道が出来たら何が変わるかという
話になって。
出来たら速くなって便利になって時間が増える。
と語るスズキに

彼女は現地語でいいました。
「私もお母さんも速くならなくていいかも」

スズキ、果たして意味わかったか?

end


何だかダラダラと書いてしまいましたが。
そんな感じのお話です。
観ているとスズキの気持ちがわかるというか。

時間に追われ
仕事に追われ
スマホに追われるTokyoでの日常。

のんびりと風に吹かれて窓なし列車に揺られて。

忘れ物してもまっ、いいか。
まだ出来てないからちょっと待ってて。
停電したからろうそくつけて、
せっかくろうそくつけたから誰かの誕生日にしちゃえ。(彼女の家でスズキ君誕生日じゃないのに誕生日祝ってもらいました。)
線路歩いても平気。
列車にひかれそうだけど店出しとくか。
知り合いなら家まで荷物運んでよ。

異国での出来事全てが大らかで
ゆっくりと時間が流れていて
イライラしない心地よさが溢れていて。

便利やスピードや清潔を手に入れるために
我々はとっても大切なものを失ったんじゃないのかな。
そんな風に思える。
そして、
便利やスピードや清潔が
それほど大事なものなんだろうか。
疑念が湧いてくるようなお話。

余りにスズキが快適そうだからかしら。
長谷川博己満喫。なかなか面白い作品でした。



3本目 第3の変数

これは。(苦笑)

夫婦関係に息詰まったインドネシア人夫婦が日本に旅行に来ていろんな体験をして結局はハッピーになる話。
彼らは日本に一体何を求めて来たのか???
はてなは3つくらいつけたい。

インドネシア人が日本旅行に持っている
印象が怪しすぎて。(笑)

謎の日本庭園にコスプレしてる女の子が立って意味なくポーズとっていたり。
トイレやお風呂に置いてある怪獣フィギュアに隠しカメラが仕込まれていて民泊オーナーが盗撮してたり。
オーナーが怪しげなコンサルティング業を営んでいたり。
ホテルに着いてカラオケやったり。
スマホやテレビモニターからやたら
保護シールを剥がすことを強調したり。

内容については全く共感できなかったので
多くは語りませんが、
主人公の女性が異様に肉感的なのが気になり。
主人公の男性が何故かムチウチ用のコルセットを
首にずっとつけているのがどういう意味なのか気になり。
最後に出てきた北村一輝もすっごく気になった。

一体この映画何?(笑)

…というわけで充実の3本立て。
機会があれば是非。

もっといろいろ観たかったなぁー。













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