セーヌ川？・・・いえいえ日本橋川・・川岸にて

昨日は予期せず日本橋へ。

目的はコチラロベール・ドアノー写真展『パリ・ドアノー～Paris en liberte』
会期短くて
気づいた時にはもう今日しか日にちがない。
旦那さんも行こうかな…なんて言い出して。
結局、ドライブがてら二人で行ってまいりました。

この写真展・・・とっても良かったです。

とにかくデパートの催事なのに展示点数がとても多い。

200点にも及ぶ彼の作品がところ狭しと展示されていました。

何度かこの家でも記事にしている「ロベール・ドアノー」

代表作は「市役所前のキス」

一度はハガキ売場で見かけたことがあるのではないでしょうか。

モノクロの世界とParisがとても好きなので

よく洋書売り場に行くと写真集を立ち読みしたりしてはいたのですが

こうして額装されたものを眺めるのはこれが初めて。

Parisの街中

生活する人々の生き生きとした表情・・。

息遣いまでが伝わってくるような写真の数々・・。

思わず可笑しくて笑ってしまう・・・。

予想だにしないカメラの視線にドキッとする・・。

そんな至福の時を過ごしてまいりました。

どうしたらこんな表情を撮ることができるのか。

「市役所前のキス」のように

被写体と背景の調和に感動するものもありますが

このロベール・ドアノー氏が写す人の表情がたまらなく魅力的です。

働いている人

話している人

走っている人

笑っている人・・・誰もがとても魅力的です。

彼が何故笑っているのか・・不愉快そうな顔をしているのか・・

想像したくなる・・

そんな繋がった時間の人生のひとコマをそっと切り取ったような感覚が

ひしひしと伝わってきます。

会場では

彼のインタビューに合わせて彼の作品がスライドショー的に上映されています。

それがとても面白かったです。

写真には遊びが必要だということ。

一枚を眺めてその周りの時間を想像できるような
そんな写真を撮りたかったようです。

そしてびっくりというかやっぱりというか・・。

「市役所前のキス」を含めたカップルのキスシーンの写真は

偶然遭遇したものを盗撮したわけではなく、

モデルに依頼したり、

遭遇した当人たちに頼んで撮ったりしたものがほとんどのようです。

そりゃそうですよね。

なかなかあんな絶好の場面、一発撮影なんて出来ないもの。

その件に関してドアノー氏は

「写真をどう撮ったかが重要なわけではなく、

彼らの幸せな時間を写すことに意味があるのだ・・」

のような表現で語っていたと。

なるほどね・・・確かに写真を眺めて

夢のようなとても幸せな気分になったものなぁ～。



でも、彼の被写体は動物もいれば幼い子供もいます。

やはり基本は

「とにかく自分が撮りたい瞬間が来るまでひたすら待ち続ける」

のがすべてだったみたいです。

彼が使っていたカメラはパリイの彼のハッセルブラッドではなく

「パりの恋人」の中でアステアが持っていた

ローライフレックス。

あのカメラをお腹のあたりで構えて上部のファインダーを通して被写体を見る。

被写体に直接目を向けるわけではないので

余計な威圧感を与えることがないから

あんな自然な写真が撮れるのかもしれないですね。


彼自身の経歴も面白く

車メーカーの「ルノー」で産業写真を撮っていたみたいですが

度重なる欠勤と遅刻で首になっちゃったみたいです。

そのあと「ヴォーグ」社のカメラマンとして働いていた時代もあるようです。

会場には街に溢れる車・・・人と車がうまく調和した構図など

車に対する思い入れを感じる作品や

ファッションショーの舞台裏を撮影したもの

有名俳優を写したものなど「ヴォーグ」誌出身者らしい被写体も目立ちます。

そんな中の私のお気に入りは

閉鎖間近の市場で撮影した労働者の表情や

画廊のショーウィンドーに飾られた裸婦画を興味津々で眺める人の表情や。

階段を上がる女性の足元と見上げる男性の後ろ姿の構図なんて面白かった。

ディオールの作業場で働く女性たちを窓の外から撮った写真も面白かったなぁ～。

ずっと昔に撮った写真なのにとても新鮮で魅力的。

とにかく挙げるときりがない。（笑）

会期は明日まで。

ご無理な方は本屋さんで是非。

結局１時間以上見ちゃって

お腹すいたね・・・

・・というわけでお昼かこちらでブランチを頂きました。

イルキャンティ

ここお気に入りのイタリアンレストランの支店で彷徨っていて偶然発見！

この店のドレッシングは本当に美味しいんです。

お店の人に伺うと

その日に作ったドレッシングでお店に出す分の余りを数本だけ分けてもらえるそうです。

防腐剤を入れないので要冷蔵で5日間しかもたないとのこと。

お店によっても日によってもあるときとない時があるので

事前に確認が必要なようです。

この日は残念ながら売り切れ。

お昼前には大抵完売してしまうそうです。

都内、地方にも最近かなり店舗増えてますのでぜひ。

昔は笹塚にしかなかったんだけど。。

そんなこんなでリーズナブルなイタリアンパスタブランチを頂いて

また三越に戻りました。

目的は写真展と同じフロアでフランスフェアが開催されていて

ちょっと覗いてみようか・・・と。

衣類・宝飾品・香水・チーズ・ケーキ・マカロン・・フロアいっぱいにフランスがいっぱいです。

私がおおっと思ったものは

デュプイ社というフランスの有名なレザーメーカーの皮を使って日本の鞄屋さんが作ったバック。

これがとても綺麗で惚れぼれ眺めました。

一階で時間つぶしに拝見した某超高級ブランド　○ル●スのエブ〇ンというバックがあまりに柔らかくて心もとなくびっくりした後だったので

とってもしっかりしていて好感が持てたのかもしれません。

参考までにこちら大峡製鞄のトートバック

カラーがコンビなのがとっても可愛かったんですよね。

この大峡製鞄って皇室のランドセルとか作っている専門店みたい。

それでこの値段だったら・・・24万円のあれよりよっぽどいいよな・・

なんて思ってしまうのでした。

それから忘れちゃいけない「ワイン」

旦那さんは車なので飲めないので代わりに私が試飲しまくってしまいました。

ワイン・シャンパン次々と・・・

でお安い割に美味しかったワイン一本と

珍しい上に美味しかったんだけどちょっとお高かったこちら
Ruinart

貧乏人はハーフボトルで我慢です。

でも、さっぱりしてて美味しゅうございました。

そしてほろ酔い気分で1階へ。

デパートはお金持ちが行くところ・・

アウトレットとか郊外のショッピングモールに行き馴れた我が家では

デパートはちょっと敷居が高いんですよね。

こんなことでもないとそう来ないし・・

・・というわけで。

靴見ていいかい。

酔った勢いで日頃気後れして見られないHIROFUへ

どんなお店かはコチラHIROFU

足が小さくてなかなかこれっ！という靴に巡り合えないっていうお話は

だいぶ前にしたかと。

そんな私が一目ぼれした靴がここの靴でした。

手に取ると日頃見ている靴との違いは明らかで

本当に美しいのです。

惚れ惚れしちゃう。

こういう靴を綺麗に履ける大人になりたいなぁ～。

お値段は・・・60000円弱ってところ。

はぁ・・・・溜息。

なかなか庶民が衝動買いできる金額ではありません。

気に入った靴がない・・と日々ほざく私を不思議がっていた旦那さんも

ここの靴を見て納得したみたいです。

いつかこれを履く日はやって来るのだろうか・・。

んで、目の保養だけして三越を後に。

日本橋を越えたあたりでJAZZを奏でるサックスの音。

川べりで街頭演奏するおじさんが。

なかなかいい雰囲気です。

その脇のビルの1階にはこんなお店も。

日本橋イチノイチノイチ

テラス席がとっても気持ちよさそうでした。

ハッピータイムはアルコール　ALL500円らしい。

夕暮れ時JAZZ聞きながらワインなんて最高じゃないかぁ～

お料理は・・・どうかなぁ～評判いまいち？

ま、何かの機会にいつか挑戦したいと思います。

で、そのそばの駐車場に車預けてたんですけど。

2000円お買い上げで2時間無料、そのあと20分100円じゃ、高くないですよね。

駐車代。

何だかお得な感じです。

あ～連休1日目終わっちゃった～～。

でも、なかなかいい休日でございました。