紅夢ーチャン・イーモウを観る

ビョンホンマギー・チャン香港映画中国映画
・・・・というつながりでここまで来ました。
前にANAの機内誌で特集を見てからこの映画みたいと思ってたんです。
なかなかこのあたりの映画レンタル屋ではお目にかかれなくて
やっと衛劇さんで観る事ができました。

その機内誌見たときはとにかく写真が綺麗で。
シンメトリーの建物と赤い提燈に吸い寄せられる感じでした。

さて、実際の映画ですが。
コン・リーが良かったです。
事情があって若くして金持ちの第四番目のお妾さんになった女性。

正妻と他2人のお妾さんとの確執、夫の息子への淡い憧れなどなど・・・
結局、いろいろあって彼女は最後発狂してしまいます。
精神的に追い詰められていく感じが良かった。
凛とした美しさもあったし夫に媚を売らない気高さと言おうか。
そんな感じが余計彼女を綺麗に見せていたんでしょうね。
彼女は純粋なゆえに正常でいられなかったのだと思いました。

とにかく中国の古い大邸宅（お城に近い）が舞台でほとんど室内劇っぽい。
シンメトリーを強調した映像と紅を印象的に使った色彩美が本当に美しい。
季節は移ろってもその邸宅の空気は何もいつまでも変わらない。
誰が死んでも。彼女が発狂しても・・・。
第3夫人の部屋に京劇のお面の大きいのがいっぱい飾ってあるんですけど
あれ、欲しい。
でも、うちには飾れないか・・・
とにかくとっても静かに刺激的な映画でした。