三郎さんの戦死を知らせた時
お父上が亡くなった時
涙を流し悲しむ貴方を見ながら
もう二度と貴方にそんな辛い涙を流させまいと
私は自分に誓ったはずなのに
そして
あの日、貴方の手を離した時から
再び会うことを
諦めていたはずなのに
目の前で私のために涙を流す貴方を見て
貴方の涙を拭いながら
涙とはこれほど温かく心強いものなのかと
私は心の何処かで包まれるような幸せを感じ、
不覚にも貴方を抱きしめてしまいました。
あの時、
私は絶望の淵から貴方の涙によって救われたのです。
結局何も成し遂げられなかった我が身ではありますが
自分のために涙を流してくれる人に出会えたこと
そして、
それが貴方であることが私の誇りであることを
貴方を胸に抱きながらひしひしと感じていました。
貴方の涙は私にその誇りを全うする勇気を与えてくれました。
貴方の夫として
貴方を新しい時へ送り出す勇気です。
私は意を決し言いました。
がっかりさせないでください。
あなたには京都で生徒たちを助ける舎監の仕事があるんでしょ。
私の妻は鉄砲を打つおなごです。
私の好きな妻は夫の前を歩く凛々しい妻です。
もう二度とここへ来ては行けません。
あなたは新しい時を生きる人だ。
行きなさい…と。
貴方はいつでもどこでも貴方らしくあれば良いのです。
それが貴方なのですから。
木に登り楽しげに足を揺らしている姿
女だからと蚊帳の外に置かれ不貞腐れている姿
元気に坂を登る背中
命中したときの自慢げな顔
紅をさした時のほんのり色づいた艶やかな頬…
たくさんの貴方の姿が浮かびます。
そんな貴方を眺めているのが私はとても好きでした。
溢れる好奇心と
強い意志と
子どものように純真な心。
私は貴方の全てを愛したのです。
だからこそ
敢えてまた手を離すことに決めたのです。
もう私の命は長く持たないでしょう。
京都に行けなかった私を
貴方は許してくれるでしょうか。
きっと怒るでしょうね。
そしてきっと悲しんで
それでも必ず立ち上がり
前を向いて進んでくれると
私は信じて疑わないのです。
私の愛した貴方はそういう人ですから。
そして凛々しく真っ直ぐ歩きながら
一緒に新しい時を生きるのに相応しい
伴侶に出会えることを
私は心から祈ることにします。
八重さん、
貴方は新しい時を生きる人です…。
****
…いかがでしょうか。
あくまで私の主観ではありますが、
尚之助さんへの愛をカタチにしてみました。(笑)
「尚之助との再会」での二人の別れのシーンを観た時、
そこに込められた想いを無性にカタチにしてみたくなりました。
でも過去の録画を削除していたこともあり、ふわふわとしたイメージだけで
カタチにならず。悶々。
そして先週の「襄のプロポーズ」
三郎くんの亡くなった鳥羽の戦場跡地で逝ってしまった人々の声に耳を傾け涙する八重さんを観て
八重さんが尚之助さんを思い起こしたように尚之助さんもきっと八重さんの姿を思い起こしたに違いないと思いました。
八重さんの尚之助さんのイメージから逆想起して書いてみた次第です。
きっときっと
襄と結ばれることになったのも
尚之助さんの想いが
そうさせたんじゃないか?
とまで思ってしまう私はどうかしている?(笑)
でも尚之助さんが愛した八重さんが
そのままの姿でのびのびと幸せになるには最高の伴侶かもしれない…。
「尚之助さんを忘れないでいて下さい」
なんて
襄くん、泣かせるじゃないですか。
尚さんも号泣ですよ。きっと。
そんなわけで一体何年ぶりに書いたえらい短い創作文。
拙い文章にお付き合いありがとうございました。
そして
また書きたいと思わせてくれた
川崎尚之助さまに感謝感謝。
八重の桜を楽しみつつも
ろくな感想も書けずにおりましたが
こちらで川崎尚之助さま追悼
総括ということで。
本当にいい男だわー。
お父上が亡くなった時
涙を流し悲しむ貴方を見ながら
もう二度と貴方にそんな辛い涙を流させまいと
私は自分に誓ったはずなのに
そして
あの日、貴方の手を離した時から
再び会うことを
諦めていたはずなのに
目の前で私のために涙を流す貴方を見て
貴方の涙を拭いながら
涙とはこれほど温かく心強いものなのかと
私は心の何処かで包まれるような幸せを感じ、
不覚にも貴方を抱きしめてしまいました。
あの時、
私は絶望の淵から貴方の涙によって救われたのです。
結局何も成し遂げられなかった我が身ではありますが
自分のために涙を流してくれる人に出会えたこと
そして、
それが貴方であることが私の誇りであることを
貴方を胸に抱きながらひしひしと感じていました。
貴方の涙は私にその誇りを全うする勇気を与えてくれました。
貴方の夫として
貴方を新しい時へ送り出す勇気です。
私は意を決し言いました。
がっかりさせないでください。
あなたには京都で生徒たちを助ける舎監の仕事があるんでしょ。
私の妻は鉄砲を打つおなごです。
私の好きな妻は夫の前を歩く凛々しい妻です。
もう二度とここへ来ては行けません。
あなたは新しい時を生きる人だ。
行きなさい…と。
貴方はいつでもどこでも貴方らしくあれば良いのです。
それが貴方なのですから。
木に登り楽しげに足を揺らしている姿
女だからと蚊帳の外に置かれ不貞腐れている姿
元気に坂を登る背中
命中したときの自慢げな顔
紅をさした時のほんのり色づいた艶やかな頬…
たくさんの貴方の姿が浮かびます。
そんな貴方を眺めているのが私はとても好きでした。
溢れる好奇心と
強い意志と
子どものように純真な心。
私は貴方の全てを愛したのです。
だからこそ
敢えてまた手を離すことに決めたのです。
もう私の命は長く持たないでしょう。
京都に行けなかった私を
貴方は許してくれるでしょうか。
きっと怒るでしょうね。
そしてきっと悲しんで
それでも必ず立ち上がり
前を向いて進んでくれると
私は信じて疑わないのです。
私の愛した貴方はそういう人ですから。
そして凛々しく真っ直ぐ歩きながら
一緒に新しい時を生きるのに相応しい
伴侶に出会えることを
私は心から祈ることにします。
八重さん、
貴方は新しい時を生きる人です…。
****
…いかがでしょうか。
あくまで私の主観ではありますが、
尚之助さんへの愛をカタチにしてみました。(笑)
「尚之助との再会」での二人の別れのシーンを観た時、
そこに込められた想いを無性にカタチにしてみたくなりました。
でも過去の録画を削除していたこともあり、ふわふわとしたイメージだけで
カタチにならず。悶々。
そして先週の「襄のプロポーズ」
三郎くんの亡くなった鳥羽の戦場跡地で逝ってしまった人々の声に耳を傾け涙する八重さんを観て
八重さんが尚之助さんを思い起こしたように尚之助さんもきっと八重さんの姿を思い起こしたに違いないと思いました。
八重さんの尚之助さんのイメージから逆想起して書いてみた次第です。
きっときっと
襄と結ばれることになったのも
尚之助さんの想いが
そうさせたんじゃないか?
とまで思ってしまう私はどうかしている?(笑)
でも尚之助さんが愛した八重さんが
そのままの姿でのびのびと幸せになるには最高の伴侶かもしれない…。
「尚之助さんを忘れないでいて下さい」
なんて
襄くん、泣かせるじゃないですか。
尚さんも号泣ですよ。きっと。
そんなわけで一体何年ぶりに書いたえらい短い創作文。
拙い文章にお付き合いありがとうございました。
そして
また書きたいと思わせてくれた
川崎尚之助さまに感謝感謝。
八重の桜を楽しみつつも
ろくな感想も書けずにおりましたが
こちらで川崎尚之助さま追悼
総括ということで。
本当にいい男だわー。
尚之助好きでこちらに参りました。
未だに尚さんの死を受け止められなくて悶々とした日々を過ごしていました。
読み進みながら感動して涙があふれて止まりません。
尚さんの願いは八重さんがありのままに生きること。そうですよね。
襄くんは尚さんが使わしてくれた人だと思います。
おかげさまで何とか吹っ切れそうです。
本当にありがとうございました。
ようこそお越し下さいました。
そしてコメントありがとうございます。
我が家、現在「尚之助」を検索ワードで
立ち寄って下さる方が多数。
ろくな感想も書けずにおり、
足を運んで頂いたのに申し訳ないなぁー
と思っていたのですが、
喜んで頂けたようで良かったです。
読んで頂いて私も嬉しい限りです。
以前から
ドラマや映画を観て
大好きなものに出会うと
その物語の続きやスピンオフエピソードを
観たい衝動に駆られるタチでして。(^_^;)
ここ数年、
これが書きたい、この続きを観たいと思う素材に
会えていなかったのですが、
川崎尚之助は
演じるハセヒロさんの爽やかさと相まって
本当に魅力的な人物で
ついつい彼の胸の内を覗いてみたい衝動に
駆られました。
来週から会えないと思うと私も寂しいですが、
尚さんになったつもりで八重さんの幸せを
見届けたいと思います。
「川崎尚之助と八重」は読まれましたか?
是非オススメです。
お疲れ様です。
先々週辺りからナイスタイミングで時間に余裕ができ見ていました。
尚之助さん…残念です
でも、精一杯生きてこられたのだなと思いました。
そして襄さんが出てきて「だから新島なのね!」とわかりました(汗)
鈍臭くてすみません…
「新島さん」について個人情報が含まれていたのでharuさんにメールをしようとしたら変更されていたようで送れませんでした(>_<)
相変わらず支離滅裂でごめんなさい…
大河ドラマも長丁場ですから
観るのも大変ですよねー。
前作清盛は途中リタイアいたしました。(^_^;)
ご覧頂いているようで良かったです。
うんうん。
きっと尚さん、一生懸命生きたんだと思います。
冥福を祈るばかりです。
さて、アドレスの件、無精者で
大半、変更メールをお送りしていないもので
大変失礼しました。
ごめんなさい。
後ほどご連絡いたしますね。
同じものを見た方の様々な感想を見てみたのですが、
中には全く情に流されない見方をされた方もいるようで、
実に興味深かったです。
ドラマの中の川崎尚之助はこの追悼文が実によく似合っている
を好人物でした。
それだけに史実にある
辛い長患いの末の病院での死、
[子なし、弔祭するものなし] という
悲しくて辛くて重い最期とのギャップを埋めようとする度に
頭が混乱してしまいます。
私は現実の世界にいた川崎尚之助さんの方に
ねぎらいと涙と花を手向けたい気持ちでいます。
お立ち寄りありがとうございます。
似合っていると言って頂けて嬉しいです。
ありがとうございます。
私も別れの場面は八重さん以上に号泣してしまいました。(^_^;)
あのシーンを観る前に
あさくらゆうさん著
「川崎尚之助と八重」を拝読し、
尚之助さんの最期が決して幸せなものでなく、
寂しく切なかったに違いないと
思っていたので、最期がドラマでどう描かれるのか
大変興味深かったのですが、
それがたとえ史実とは異なっていようとも
あのような別れの時を持つことが出来て
「本当に良かったね、尚さん。」的な温かい涙一杯で拝見した次第です。
実際、川崎尚之助たる人物が
どのような想いを胸に
この世を去ったかについては
もうわからないかも知れませんが、
私が2013年に魅せられた尚之助さんと実在の尚之助様、史実を読むと「あー、こういうふうに考えて行動しそうだよなぁー」と思考回路のイメージがぴったり重なり、なんとなく彼は彼で悔いることなく、潔く、
命を全うしたのではないかと思えてきたりしています。
「子なし。弔祭するものなし」
が彼が考え最良として選んだ最期のカタチだったと都合よく解釈したりすることもそのひとつでしょうか。
きっと100年以上の時を経て
世の女性たちが彼の生き方を素敵だとやんやと騒ぐ姿をちょっと照れながら不思議そうに眺め、
故郷出石のお墓の中でこれまた同じような人種の
お父様やご兄弟に「お前、凄いな」なんて冷やかされながら、弱いのにお酒飲んじゃっていい気分になっている尚之助さんを想像してたりして楽しんでいます。
結局、東大総長になられた山川健次郎氏にも
尚之助さんが与えた影響も少なからずあったであろうし、他にも尚之助さんはたくさんの生きた証を
残されたんではないかと勝手に推察しています。
鳥越の地に地縁があり、度々出かけますが、この街中の何処を歩いていたのかしら…などと想像しつつ、散策しながらご冥福をお祈り。
現実世界に生きた尚之助様もきっと素敵な方だったのだろうなぁー。
ただただ存在に感謝し、憧れるばかりです。
語り出したら止まらず
つい長々と失礼しました。
今から総集編を楽しみにしています。
お付き合いありがとうございました。