愛知県犬山市、紅葉スポットとして
知られる寂光院に行ってきました。
地元なのに久しぶりの参拝です。
今年は紅葉の見ごろは、遅いようです。
１２月に入って、冷え込んできました。
寂光院の紅葉見るなら、”今でしょ”…！
寂光院の紅葉の見ごろは、１２月初旬の
１週間ぐらいかな～、と予想しました。
予想、当たりました。本堂前の紅葉は、
色鮮やか…。今がちょうど見ごろです。
今回、寂光院へは歩きにしました。
木曽川べりの道を北に歩きます。
木曽川と周囲の山々も秋の風情が…。
いつものことですが、いい眺めです。
ちょっと遠くに旅した気分になります。
しばらく歩くと、寂光院の参道入口です。
ここから山側に歩くと、総門が見えます。
参道入口から、紅葉がきれいでした。
お迎え地蔵、お見送り大師のお姿も…。
１５分ほど歩くと、茶店があります。
法輪殿です。お抹茶やコーヒーで
ひと休み。お団子も売っていました。
”寂光院”の石碑のあるところから、
さらに続く階段を上がって本堂へ…。
ここまで来てもう疲れちゃった方は、
自動運転のスロープカーに乗って、
直接本堂に上がることもできます。
これ、エレベーターみたいなものです。
高齢者のために設置されたそうですが、
外国人観光客に人気のようです。
階段を行くと弁天さま、布袋さま、
福禄寿さまが祀られていました。
そして不動堂が見えてきました。
不動堂付近の紅葉は色づくのが遅く、
１２月中旬に見ごろを迎える感じ…。
寂光院の境内は紅葉でいっぱいです。
石段入口から不動堂を経て本堂まで、
紅葉を眺めて１５分ほど歩きました。
本堂に着きました。紅葉、見ごろです。
今年も色鮮やかな紅葉に出会えました。
本堂は、お坊さまの読経の声が響き渡り、
ドンツク、ドンツク、ドォン、太鼓の音。
時々、か～んと鐘の音も聞こえました。
この日は、”７７月参り”の法要の日でした。
”７７月参り”とは、毎月１回、７か月間
寂光院にお参りし、それを７回まわり、
合計４９回お参りするというものです。
単に参拝の目標、励みになるだけでなく、
これだけたくさんの回数、お参りすると
”仏縁が深くなる”功徳がいただけるとか。
この日は本堂内陣に特別参拝できる日です。
寂光院、過去に何回も参拝していますが、
本堂内陣に入るのは、初めてのことです。
寂光院は古い歴史を持つ真言宗のお寺…。
本堂には千手観音さまが祀られています。
ご本尊は秘仏です。参詣者はお厨子の前、
「お前立ち」さまにお参りしています。
読経の後、法話がスタートしました。
「今年は気温が高く、紅葉の色づくのが
遅くて心配しましたが、やっと見ごろを
迎えることができて、ほっとしました。
天候不順の年でしたが、境内は例年通り
色鮮やかな紅葉に染められています。」
法話は紅葉の話でスタートしました。
お釈迦さまが悟りを開いた時の話など
いろいろ聞かせていただきました。
この後、本堂お隣の随求堂に参拝しました。
お堂にたくさん観音さまが祀られています。
随求堂には回廊があります。この回廊を
般若心経を唱えながら、右回りに３回巡り
祈願する参拝の作法が伝えられています。
随求菩薩さまは「求めに随い願いが叶う」
仏さまと言われ、合格祈願、縁結び祈願、
厄除け、開運、なんと…！”ぼけ封じ”まで
叶えて下さる有難～い仏さまだそうです。
そして展望台へ…。ここから見る風景は、
「信長公も見た眺め」と言われています。
１５６５年９月に織田信長公が柴田勝家を
伴い、寂光院に参詣した記録がありました。
寂光院を清須城の鬼門鎮護の寺としました。
この年、信長は３１歳。２月に犬山城攻略。
８月に鵜沼城、猿喰（さるばみ）城、堂洞城に
侵攻、徐々に美濃に勢力を広げていきます。
信長さん、この展望台から木曽川対岸に
広がる美濃の国を眺めたことでしょう。
自分の勢力圏に入った美濃の国を
満足そうに眺めたのかもしれません。
穏やかな鐘の音が聞こえてきました。
境内には鐘楼があって、誰でも自由に
鐘を撞くことができるようです。
「音色を楽しむために打つのではなく、
世の幸せを願って打つのだよ。」、と
書かれていました。なるほど…。
穏やかな鐘の音に、心癒されました。
では長くなりましたので、ここまで…。
”愛知県犬山ランチスポットめぐり１２月”は、
また次のブログ記事で…！
