以前のブログ記事では、愛知県津島市にある
パワースポット津島神社をご紹介しました。
津島神社は信長、秀吉、尾張徳川家が崇敬し
津島の街は門前町として発展してきました。
今でも周辺には歴史を感じさせる街道が残り、
昔ながらの街並みが残されています。
津島神社参拝の後には、古い街並みを歩き、
格子戸のある民家や古い井戸、レトロな建物、
魅力的なお土産やさんを捜してみましょう。
では、観光スポットとして公開されている
”堀田家住宅”からご紹介しましょう。
ここは国の重要文化財に指定されている
江戸時代中期に建てられた町屋です。
元は津島神社の神官の家として建てられ、
その後商家となりました。この商家は、
尾張藩にも出入りし、大きな財を築きました。
当時の繁栄を感じられるような住宅…。
格調高く、重厚な雰囲気を感じます。
受付して建物の中に入ります。
入り口を入ると「みせ」があり、
その奥にお座敷がありました。
土間には荒神さまを祀る竈もあります。
荒神さまが家を守っていたのかしらね。
ところで今、「竈」というとても難しい漢字、
小学生でも読めるのですね。
そんな時代になったのかなぁ～と思えば、
人気アニメ”鬼滅の刃”の主人公の苗字が
”竈”なので、難しくても読めるのだそうです。
では先に進みましょう。大きな屋敷です。
奥の部屋には中庭の眺められるお部屋や
風雅な茶室もありました。
２階へ上がります。２階は天井が低く、
思ったより狭い空間でした。
商家の人たちはこのような建物の中で
生活していたのですね。
津島神社の参詣道といわれる街道沿いには、
古い街並みが残されています。
これは、以前のブログ記事でご紹介した、
”シーズンカフェ茶の間”の周辺です。
さて、江戸時代、明治時代から続く、
格子戸のある典型的な日本家屋もあれば、
レトロな昭和初期の建物もあります。
では、そのレトロな建物に入ってみましょう。
国の登録文化財になっています。現在は
”津島市観光交流センター”となっている、
昭和初期、銀行として建てられた建物です。
交流センターの内部は、銀行の建物を
そのまま生かし、津島観光のPRをしています。
天井の高い空間に、尾張津島天王祭りの
シンボル、提灯のオーナメントがありました。
津島の観光スポットのパンフレットを置いてあり
旅行者が休憩するスペースも作られています。
ここをリメイクして素敵なカフェに再生すると
いいのになぁ～と、思うのですが、現在、
ここにあるのは自販機のみでした。
観光交流センターのスタッフさんに、
建物の見どころを教えてもらいました。
元銀行だった時代の金庫がそのまま残され、
金庫の中に入って見学することもできます。
重厚な扉は３重になっています。
銀行だった時代、この金庫の前には、
支店長さんの席があったそうです。
支店長さんが金庫番をしていたみたい…。
銀行の入り口の扉にも、当時のちょっとした
セキュリティの工夫がなされています。
銀行に入るとき、正面に扉がありません。
左側右側から戸を引いて入るように作られ、
強盗の侵入を防ぐ工夫をしていたそうです。
よく見ると入り口には、「津島信用金庫」
…という文字がそのまま残されていました。
津島神社のすぐ近くには、糀（こうじ）の専門店
”糀（こうじ）屋”があります。
江戸時代から続く街道筋にあります。
昔からの”糀”の他、”あまざけジェラート”や、
”甘酒プリン”など、糀を使ったスイーツにも
力を入れているようですね。
ここもカフェが併設されていませんでした。
”あまざけジェラート”は観光交流センターか、
お店の前の縁台に座っていただくことに…。
お店にカフェがあるといいのになぁ～
…と思うのは私だけかなぁ～。
津島の街並みは、犬山のように観光化して
スッキリ整備されたものではなく、
ところどころに昔の姿をとどめているものの、
いろいろな時代の建物が混在しています。
その洗練されていない、自然な感じが
津島の魅力なのかも…。街を歩いて
面白いものを発見できる楽しさがあります。
では次のブログで、”津島のお菓子”と
”街歩き”の続きを紹介していきたいです。
