2023年8月23日、岐阜県関市大雲寺にて、
93歳で関ヶ原の戦いに参戦した戦国武将、
大嶋雲八の供養祭がおこなわれました。
8月23日は雲八さんの命日です。
97歳で亡くなった”ご長寿武将”の雲八さん。
今年は、420回忌となるそうです。
まず、大雲寺の和尚さんが挨拶されました。
「供養祭は毎年8月23日、10時からです。
当日は、運悪く大型台風がやって来ることも
あれば、集中豪雨になることもあります。
でも供養祭は、台風が来ても、集中豪雨でも
コロナが来ても(?)毎年この日に行います。」
2023年、供養祭がスタートしました。
雲八さんの供養、大嶋家代々の供養です。
今年も参詣者のための読経もあるとか…。
今年は、生涯現役だった雲八さんにあやかり
供養祭に集まったメンバーの”健康長寿&
生涯現役を願うお経”が読まれました…!
「参詣者へのスペシャルサービスだね~。」
「これからどんどん年金の支給年齢が上がる
だろうから、”生涯現役”祈願、有難いね。」
読経、お焼香と進んで、次は雲八さんの
生涯が、音楽に合わせて語られます。
「大嶋雲八と大雲寺」 朗読スタートです。
♪~ タンタカタァ~、 タンタカタァ~ ♪
おやっ、この音楽はどこかで聞いた…?
7月に誕生して、迫間の大雲寺で聞いた
”雲八出陣節”の勇壮なメロディでした…!
最近できたばかりの音楽、もう朗読のバック
ミュージックの中に組み込まれていました。
昨年までの音楽とは、かなり変わった印象…。
一段と、”雲八さんらしく”なったみたいです。
供養祭が終わると、おきまりの写真撮影です。
今年はお寺所蔵の甲冑が修理され、展示も
模様替されました。いっそう豪華に見えます。
修理担当の甲冑師さんの話もありました。
「甲冑を修理していたら、この布の中から
古文書が発見されたのです…!」
「わくわくしながら解読したのですが、どうも
単なるお習字の練習用紙だったらしいです。
昔の人はモノを大切にしたので、書道用紙、
捨てないで別の用途に使ったようですね。
ボリューム感を出すため、紙を入れたかも…。」
今年の供養祭、旗本大嶋家の子孫の方が
ネットを見て、福井からおいで下さいました。
いつもこの日に集まる歴史マニアさん達も…。
みんなで旗本大嶋家に伝わる家系図、
”大嶋之系譜”を開き、関ヶ原の戦いの
箇所の文章解読にチャレンジします。
筆で書かれた文章の解読は難しいなぁ~。
光義はもちろん、大権現とか、石田三成とか、
上杉景勝、下野国小山、駿府、そういった
文字は、私でもはっきりと確認できました。
残念ながら、わかるのは固有名詞だけです。
関ヶ原の戦いについて書いてあるみたい
ですが、雲八さんがどうしたか、詳しく
知りたい。古文書、読めるといいな~。
この系譜の中に、旗本大嶋家の雲八さんに
繋がる女子に、”酒井蔵人頭忠次室”との
文字があるのを発見しました。
酒井忠次というと、今年のNHK大河ドラマ
”どうする家康”に登場する徳川四天王、
”えびすくいおじさん”が思い浮かびます。
彼、宴会でよく”えびすくい”踊っています。
まさか雲八さん子孫が”えびすくいおじさん”
酒井忠次の側室になった…? まさかぁ~。
”えびすくい”の酒井忠次さんと、”蔵人頭”の
酒井忠次さんは、同姓同名の別人ですよね。
もしかすると、”えびすくいおじさん”の血縁
関係にある方かも…。面白い発見でした。
また今流行りの”武将印”の話も登場しました。
お寺や神社の”御朱印”が今、人気ですが、
最近”御城印”や”武将印”も登場しています。
今、雲八さんの”武将印”の作成を検討し、
試作品を作成しているところだそうです。
印刷屋さんに試作品を一枚いただきました。
さて、今年の供養祭は飲食店さんの屋台が
駐車場や参道に並んでいます。唐揚げの店
たこ焼き屋、かき氷の店、いろいろありました。
供養祭参列者は1人1枚、お土産として
お店の”お買い物チケット”をもらえました。
さて、何にしようかな~?
”関牛乳のタピオカミルクティー”がある…!
これに決まりですね。おいしいです。
いろいろ収穫があった、”雲八供養祭”、
今年も楽しい夏の思い出ができました。