- 夢によって偉大な発明が生まれた
- 名曲のいくつかは夢からの贈り物
- 夢の中でひらめてしまった
- 夢に蛇がでてきて翌日には宝くじが当たった
夢にまつわるホントの夢のような話は多くあります。ベートーベンは「カノン」を、ワーグナーは「トリスタンとイゾルデ」を夢の中からヒントを得て作曲しました。ビートルズの「イエスタディ」もポールが夢の中で浮かんだ旋律を素に生まれました。
小説では、「ジキル博士とハイド氏」も夢から大きなヒントをもらったといいます。偉大な発明の例としては、ミシンの発明が有名です。針のどの位置に花を開ければいいのか悩み結局、夢からヒントが得られました。
こんな世界の例から夢見の技法を生かして日々の悩みを問題を解決する方法が注目されています。
重要なのは、何を解決したいのかをしっかり明確にしておくことです。夢に見たいことを思い出して解決の糸口を探る「スリープシンキング」を生活に取り入れると思わぬ発見があるかもしれません。
その昔から朝、梅干しと一緒に番茶を飲むと健康によいといわれてきた。これを朝食後にとる人が多いようだが、実は朝食前にとってこそ有効ある。その理由は、梅干しが胃液の分泌を促し、また、消化器疾患を起こしやすい細菌類を殺す役割も果たしてくれるからだ。
朝、起きがけには消化器もまだ半分眠っている。しかし、そこに梅干しのように強い酸であるクエン酸と食塩を含む食物が入ると、胃に強い刺激が与えられる。クエン酸、食塩とも胃液の分泌を高める働きがあるので、これが胃の働きを活発にするからである。
ただ、梅干しだけでは食塩濃度が高く、それが空腹時の胃壁に直接接触したままだと、胃の粘膜が障害を受けやすい。そこで、番茶を一緒に飲めば、酸も食塩も薄められ、胃の中で適度な濃度になり、胃液は順調に分泌される。
胃液の分泌は食欲を促す大きな働きがある。
一方、夏季など体の変調、とくに消化器の変調をきたしやすい時季には、胃酸の分泌が低下していることがある。このようなときに梅干しの強いクエン酸が入ると、不足している胃酸を補うことができる。多くの細菌類は、酸には非常に弱い。胃を手術で切った人が南方に旅行した場合、コレラにかかりやすいのは、胃酸が少ないために、酸に弱いコレラ菌を胃の中で殺すことができないためである。
したがって、梅干しによって酸を補給することは、消化器の病気に対しても防御するという大きな力がある。なお、梅干しと番茶でなくても、クエン酸の酸味をもったグレープフルーツジュースのような果汁を飲んだり、グレープフルーツそのものを食べてもよい。
ただし果汁の場合は、表示に100% 果汁とあるものを選ぶこと。これは品名が「ジュース」になっている。ジュースの名でないものは、「果汁飲料」という名称になり、糖類などが添加してある。
ただし、胃潰瘍など、胃に疾患のある場合は、空腹時の梅干しやジュースはよくない。必要以上に胃液の分泌を高め、疾患のある場所を刺激して症状を悪化させることもあるからだ。
また、果汁のクエン酸も、腸炎などの回復期には避けた方がよいだろう。クエン酸は消化器を強く刺激して、治りかけた腸炎を悪くすることがあるためである。逆に、便秘気味の人は、腸をクエン酸が刺激するから、朝食前のグレープフルーツジュースの一杯は、気分を爽快にするだけでなく、便通もよくするといった効用がある。
なぜ、大根おろしがこのように幅広く用いられるのだろうか。大根おろしにはビタミンCが多く含まれている。このビタミンCは油の酸化を防止するだけでなく、酸化した油を元に戻す、いわゆる還元という作用をもっている。
その力は非常に強力なものである。酸化した油が体によくないということはよく知られている。たとえば、酸化した脂肪分をかなりの量とると、肝臓に大きな負担がかかり、その解毒もなかなかできない。そこで酸化した油をできるだけ食べないような工夫が必要である。
その工夫の1つが大根おろしをたっぶり使用することなのである。てんぶらを食塩だけで食べた場合、後で胸焼けが起こったりすることがしばしばある。これは酸化した油を多量に摂取したため、起こるのである。
反対に、天つゆに入れた大根おろしをたっぶりつけて食べれば、このようなことは起こりにくい。その理由は、大根おろしの中のビタミンCがてんぶらの油の酸化を元に戻すからである。また、から揚げなどにした魚を大根おろしを加えた和え酢に浸しておくと、時間とともに増えていく酸化した油の量を抑える働きがある。
油は通常の状態でおかれている場合はかなり安定しているが、これをいったん加熱すると、非常に酸化しやすい状態に変化する。
とくにてんぶらやフライ、また、焼き魚などは油がいったん加熱されたのち、空気中にさらされると、急速に油の酸化が起こる。これは加熱により、油の中の酸化防止成分が消耗するとともに、空気に触れてその中の酸素によって油が急速に酸化していくためである。その速さはかなりのもので、揚げたてのとんかつの表面の脂肪は、15分後にはかなり目立つほどの酸化が進んでいることが実験的に判明している。
このような料理には、大根おろしをたっぶりつけることで酸化した油を元に戻すことができる。このように昔からの食習慣には意外とプラスの理由が含まれている。なお、油揚げのように、いったん揚げてからかなりの時間おかれる食品においては、油の酸化が激しいので、使用する前に、必ず熱湯をかけるか、熱湯で軽く煮て、表面の酸化した油を除いてから使用することが大切である。
酸化した油は粘性が強いために、熱湯のような温度の高い水でないと、除くことができにくい。これは健康面だけでなく味の面でも大きくマイナスになる。酸化した油はペンキのような臭いがあって、食欲を低下させるからである。
このような食品は他にはほとんどないといってもよい。ビタミンC は強い還元作用をもつ。還元とは、酸素によって酸化されたものを元に戻すこと。
体内で脂肪が酸化されるとガンや老化の原因になることはよく知られているが、その予防としてビタミンCが有用であるということは、近年、しばしばいわれているところである。それは、ビタミンCが体内脂肪の酸化を防止し、一部酸化されたものも還元作用で元に戻すからである。
ビタミンCは、通常、野菜や果物などから多量に摂取されているので不足しにくいといわれるが、やや不安なのは、最近の食品類は、収穫してから口に入るまでの時間が長いので、その間にビタミンCが消耗しているものが多いということである。
たとえばホウレンソウはビタミンCの多い野菜であるが、これは葉菜類であるため、ビタミンCの消耗が激しく、場合によっては、成分表に示されている値の5分の1にまで減ってしまうことさえあるということが確認されている。
また、トマトも消費者の嗜好に合わせて酸味の強いものから甘味の強いものへと品種改良が進んだ結果、ビタミンCが大幅に減少している。1900年代に栽培された主なトマトの品種を調査したデータによると、1900年代前半に広く栽培されていた品種にくらべて、最近の桃太郎という品種のトマトは、甘みは大変あるものの、新鮮なものでもビタミンCが半分しかないことが判明している。
つまり、ビタミンCはとっているつもりでも、不足する可能性があるということ。ビタミンCが十分とられていないと、血管のしなやかさが失われ、出血しやすくなることが知られている。また、ビタミンC が不足すると、毛細血管が柔軟性を失って歯茎からの出血が止まらなくなる壊血病などが起こる。ビタミンC の不足はやがて脳出血などにつながる可能性もあるので恐ろしい。また、ビタミンC は肝臓で体の不要な成分の解毒作用を行なうときに、多量に必要となるので、ビタミンCが不足すると肝臓に負担をかけるだけでなく、十分に解毒作用が働かない可能性もある。これは体にとっては大きな負担であり、健康のためにもよくない。
しかし、トマトのビタミンCは半減していてもリコピンは血圧を下げるなどの効果や動脈硬化予防にも役立つのでたっぷり食べたい。