
空に青色がなくても。
「雲の上の花々と魔女の瞳と♪...一切経山にて(2024.6.9)#1 浄土平湿原のワタスゲと登山道を彩る花々」の続きです。
一切経山山頂より、その北側へ。

青空の下であれば魔女の瞳こと五色沼の色はコバルトブルー。

今日のように(時々薄日が差す)曇り空の下では、雲の白を映して...
コバルトブルーに若干の緑色も加わって、少し暗めのターコイズブルー?
ここまでは望遠ズームレンズを装着したミラーレスカメラ(マイクロフォーサーズ)で撮影。

魔女の瞳の全体を撮ろうと...あらら。

標準ズームレンズを装着したデジタル一眼レフカメラ(APS-C)をザックの中から取り出すと、日が翳ってしまった。
色味は後で調整するとして...
超広角(?)でも撮っておきたいと、スマホでも撮影。


西吾妻縦走路の山々は見えるけれども...
その奥に控える飯豊山、朝日岳、月山、鳥海山、葉山は見えない。

そして蔵王山はもちろん、その手前の栗子山塊の山々すら見えない。
ちなみに超広角でも人が一切写っていないけれど、後ろや両側には多くの人が思い思いに・・・


日本海側の山形県には青空が広がっているけれど、やっぱり山は見えないんだな。


青空...
魔女の瞳を見つめ続けて30分。

まだお昼には早いんだけれど、カップラーメンでも食べながら粘ってみよう。

カップラーメンにお湯を注いで3分後、水面を渡っていた風がふと吹き止んだのか・・・

水面を青空に見立てるには難あり?

次いで、雲が東の火口壁を乗り越え攻めてきた。
お湯を注いで5分が経ってしまったけれど、それ程伸びていないなかったラーメンを食べ、食後のコーヒーも。
ひと息ついたら撮影再開。

中央分水嶺...魔女の瞳のすぐ西側は大倉深沢の源流地帯で、その流れは日本海側へ。

そういえば、ずっと前からあの兵子(ひょっこ)の岩場に立ってみたいと思っているけれど、一切経山から片道1時間30分以上かかるようで。

雲に一時的に攻められたものの、全部は隠されることがなかった魔女の瞳にカモの航跡を見つけて・・・
時々聞こえていた感嘆の声に、今日の色も良いけれど、晴れた日の魔女の瞳は別格。
(さらに水面が凪いでいれば♪)
ぜひまた...と思いながら・・・
一切経山を後にする 11:55

吾妻小富士。

あの山頂(標高1707m)までのそこそこの急坂は滑りやすくて、下りでは使わず登りでと...お鉢巡りは時計回りを推奨。

そういえば今日は磐梯山はもちろん、安達太良山も見ていない。

そして・・・

また吾妻小富士が雲で隠されてしまった。

雪渓に見える赤色は藻。

東吾妻山。

姥ヶ原にあの花は咲いているだろうか?

酸ヶ平湿原と鎌沼と。

酸ヶ平避難小屋。

ガレた急坂を下り切り、後で撮ろうと思っていたミツバオウレン(三葉黄蓮)を忘れずに。


酸ヶ平分岐を鎌沼方面へ 12:26

池塘の周りの...

ワタスゲ(綿菅)がふわふわになるのはこれから...って、遠くて見えないけれど、今は花が咲いている?

ミヤマリンドウ(深山竜胆)もまだ咲いていないし・・・

サクッと(?)鎌沼に到着 12:35

ゲコゲコとカエルの太い鳴き声が聞こえているけれど、姿は見えない。
少々の休憩の後・・・

コバイケイソウ(小梅蕙草)がニョキニョキと。

今年は咲くのか咲かないのか...
当たり年は何年前だったっけ?

天気が冴えないので、鎌沼の色も冴えない。
今の時期、雪解けが遅かった場所...
鎌沼西岸は羽虫の巣窟と化していて、首に巻いていた日焼け止めを兼ねたクールタイプのフェイスガードを鼻まで上げて、急ぎ通り過ぎる。
※ちなみに小さな羽虫が群れていたのはその場所と、鎌沼沿いのもう1カ所だけだった。

姥ヶ原への登山道を見送り、鎌沼沿いの登山道を。

ここのワタスゲもまだふわふわではなく...

ワタスゲの花もまだ咲いていた♪

綿毛が出始めているから微妙だけれど😅

この時期にはまだ残っているはずの(鎌沼に崩れ落ちる流氷のような)雪渓は、完全に消えていた。

前大巓...鎌沼から離れて姥ヶ原に。
続きます。