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米議会予算局(CBO)は2日、10年間の財政見通しを改訂し、2020会計年度(19年10月~20年9月)の財政赤字が前年度比3倍の3.3兆ドルに膨らむと指摘した。連邦政府債務も国内総生産(GDP)比で126%まで膨張し、第2次世界大戦時を超えて過去最悪となる。利払い費は今後10年で倍増し、将来世代のツケも残る。
CBOは3兆ドル規模の新型コロナウイルス対策を加算して財政試算を改定した。3月時点の前回試算では20年度の財政赤字を1兆730億ドルとみていたが、歳出が前年度比1.5倍の6.6兆ドルに膨らんで、赤字幅が急拡大した。赤字幅は金融危機直後の09年(1.5兆ドル)を超えて過去最悪となった。GDP比でも16%と09年(9.8%)を大幅に上回り、第2次大戦後で最悪だ。21年度は赤字幅が1.8兆ドルに縮小するとみるが、議会は1兆ドル超の追加経済対策を検討しており、先行きは下方修正が避けられない。
20年度の連邦政府債務は過去最悪の26兆ドルに膨らむと予測する。GDP比で126%と戦時の最悪期(1946年、119%)を突破しそうだ。国際通貨基金(IMF)が予測する世界平均(96%)を大幅に上回り、主要国では日本(252%)やイタリア(156%)に次ぐ水準となる。債務残高は30年度には38兆ドルま増大しそうだ。 (中略)
今回はコロナ危機後の歳出の圧縮がさらに難しい。人口高齢化で医療・社会保障費が一段と増加するためだ。トランプ大統領は2期目の公約として年1兆ドルの税源がある「給与税」の引き下げを公約し、対抗する民主党のバイデン前副大統領は10年で3兆ドルもの巨額増税を検討する。11月の大統領選に向けて、財政問題も大きな争点となる。(*日経 記事より、グラフも)
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