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イラン革命防衛隊がウクライナ国際航空の旅客機を撃墜したことに抗議する市民らのデモが止まらない。米軍に殺害された革命防衛隊の精鋭部隊の司令官の追悼ムード一色だった雰囲気が一転、デモの矛先は最高指導者ハメネイ師を頂点とするイスラム支配体制にも向かう。米国とイランは衝突の危機をひとまず回避したが、イラン情勢の不安定化が中東の危機を深める懸念が浮上してきた。反政府デモは首都テヘランだけでなく中部イスファハンなどにも広がっている。一般の市民が投稿したとみられるSNSの動画では、デモ参加者が、暗殺された革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官のポスターを破り捨て、歓声が上がる様子が映された。1月上旬にイラン各地で開かれたソレイマニ氏の追悼式典には多数の市民が参加し、「反米」で国民が結束していた情勢が、わずか一週間で一変した事実をうかがわせる。タブーとされてきたハメネイ師や同師を頂点とするイスラム教シーア派の法学者による支配体制に対する批判も、デモ参加者から聞かれ始めた。著名人も反政府デモに同調する。4月に予定される政府主催の映画祭を巡っては、映画監督のマスード・キミアイ氏や歌手のアリレザ・アサル氏のほか多くの俳優、アーティストが参加をボイコットすると表明した。イラン初の女性五輪メダリストとなったテコンドーのキミア・アリザデ氏も亡命の意思を示した。テヘランのジャーナリスト協会は「政府の間違った情報を広めた」ことを謝罪し、政府の隠蔽に加担しないと宣言した。国営テレビやラジオの複数のホストアンカーが、政府への抗議の意味を込めて辞任した。(*日経 記事より)
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