丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(02/08-02/12)  02/06記入

2021-02-06 16:13:42 | 2017年3月~2021年7月
  2021/2/8 から   2021/2/12         記入日 2021/2/6
1.来週の見通し
  ドル/円   104.50 108.00  

財政調整法を活用し「特定の」予算案に関しては上院で50(と副大統領)以上の賛成で予算案が承認されることになるらしい。(日本は参議院で反対されても衆議院の2/3以上の賛成で予算は成立)、ジョージアで押さえた2議席が早速、効果を発しそうだとの報道であるが、もともと上院共和党とは異なり、トランプ前大統領は大型予算に賛成の立場であり、民主党単独というよりも共和党内のトランプ派との共闘で、大型予算は成立するのではなかろうか。それを民主党単独でと報道する米主要メディアの偏向を疑うのは私だけだろうか。奴隷制の上に成立した元老院による民主政治が、支配領域の拡大に伴いその基盤とする奴隷制の内容が変遷し、衆愚政治・特権階級間の権力闘争に陥り、ついにはゲルマン民族の大移動により分断、イスラム教徒との死闘を繰り返しつつ滅亡したローマ帝国が現代の米国の姿と重なってくるのも私だけかもしれないが、ポピュリズムの台頭といった現象への理解には役立ちそうなそんな気がしている。はっとするイベントもないのにずるずる105円台であるが、理由不要の円安の展開が来週もつづくのだろうか。    

  ユーロ/円   125.50 129.00  

EUから離脱した英ポンドが強い。TPP参加を申請し、日本やEUよりも元気だ。スコットランドやアイルランドも衰退する欧州より英国残留のほうが将来性あるとなると、世論の見方も変わってくるかもしれない。島国で資源もないのに、海軍力と貿易独占により巨額の富を築き、植民地政策でかっては大帝国だった英国が、資源のない島国として、どのような将来となるのか、大帝国を築いたことはないが日本にとっても他人事には思えない。1902年の日英同盟とはすっかり背景は異なってしまったが、資源のない、大陸から離れた島国という地理的な共通性は不変でこの連携・共闘は世界史の新たな展開の要素となるかもしれない。なんておそらくはふとした気まぐれかもしれないが、そんなことを思ってしまった。英ポンドのため、一服となったが、基本ユーロ高継続とみたい。    

当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。     

2.先週の動き

先週末、GamestopやAMCエンターテインメントといった中小株へのシタデル等の空売り投機がSNS・スマホ投資の庶民投資家の爆買いによる反撃で大幅損切に追い込まれ、その損失カバーに保有しているその他銘柄(主要株)を売却したことで、NY株価は急落していたが、その庶民投資家の取引のほとんどを受けていたロビンフッド証券は、個人投資家のみに対する制限を継続、露骨に介入することで、暴騰していた上述株は半値以下に急落、空売り筋の損切も一服し、庶民投資家の反乱はロビンフッド証券による露骨な力ずくの抑え込みで制圧された。目先、反乱が制圧されたことで、株価は先週の急落前のレベルに戻っている。ウォール街から巨額の政治献金を得たおかげで大統領になれたバイデン政権は今後SNS で共謀し風説を流布し不正な株価操縦をしようとしたとして庶民投資家の検挙・訴追に向かうと思われるが、もともとウォール街の不正を糾弾していたウォーレンをはじめとする民主党左派がこれを黙認するのか、これを契機に投資税といった規制導入に持ち込もうとするのか、今後の米国の民主党内の動きには注目したい。シタデルの手先だったことが明確となった(かといって機関投資家を顧客に持つわけでない)ロビンフッド証券の将来は絶望的である。(会社名の(英国領主に反抗した・庶民の)英雄とはまったく逆の行動だったと言わざるを得ず)、盛り上がった個人による株式投資熱が今後どのような受け皿を模索するのかも注目したい。さすがにここまで(自社の成立基盤である顧客に)露骨な規制をするとは予想していなかったので、目先の株価の戻しは理解できるが、市場の今後・未来はかえって不安視している。日本のFX市場が、Mrsワタナベと共存し、むしろ投資家として育成してきたのとあまりに対照的な米国エスタブの強硬・独占姿勢に、農耕民族と狩猟民族の根本的な相違点を見たような気もする。今回の事象でも思ったが、米国の民主主義と古代ローマの共通性は実に興味深い。どこかで整理しまとめてみたい。米国の未来を占ういい歴史の材料となるのではないかと思う。
 為替は円安。英ポンドがマイナス金利となるかの思惑でBOEの動きに関心が集まり、英ポンドが高くなった。ユーロは対英ポンドで売られ、対ドルでも売られたが、円も安くなっており、円とはほぼ横ばいである。

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