丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(11/25-11/29)  11/24記入

2019-11-24 03:43:08 | 2017年3月~2021年7月
  2019/11/25 から   2019/11/29         記入日 2019/11/24
1.来週の見通し
  ドル/円   108.00 109.50  
    [有事に強いドル」を印象付けた先週で、いくらトランプが力んでみても、米国経済が順調な限り「ある程度のドル高」は不可避ではなかろうか。円に比し人民元がはるかに安いのは「破綻した中国経済の実態を表している」か「中国政府が為替操作を行っている」かのどちらか(または両方)であろう。このままやや強めのドルでの安定相場が続くかのkeyは米国・中国経済の行方にかかっているのではなかろうか。その意味でも貿易をめぐる米中協議は市場の最大の関心事であり、来週も相場を動かす最大の要因であろう。「正しい方向」の中身がこの両者で共有されるのか、中国共産党にとっては自己否定そのものではないかとも思えるが、一気にその方向に向かうのか/漸進的に進むのかの違いは大きいのではないか。「正しい方向」を意識すべきは中国共産党ではないか。今月中の暫定合意は困難で膠着相場の中で高値警戒感の高まりに、「利食い」に押される展開となるのではなかろうか。
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   119.00 121.00  
    ラガルドECBは 前任者とは異なり、「<ドイツを持ち上げてその気にさせよう>としているのかもしれないが、ドイツの圧力に屈するだけではないのか。」とやはり思ってしまった先週であった。ドイツ経済指標も予想通り低調で、製造業のPMIに比しサービス部門のPMIがやはり低く、「ユーロ安」の恩恵がはがれ、これが逆転すると経済状況は最悪となるのであろう。「ユーロ安」がドイツ経済を支える構図はいまだに健在なのではなかろうか。基調「米中協議次第の膠着相場の中」、ドイツ(欧州)経済指標の予想外の低調・悪化への反応には要注意の展開と見たい。
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  香港情勢緊迫化、米議会における「香港人権・民主主義法案」の全会一致での採決・成立で、米中協議をめぐる思惑の交錯に揺れた一週間であった。しかしながら、最近の有事に強いのはドルで、有事が香港(アジア)のためか、日本株は一時的な調整局面を織り込んだものの為替はたいして円高にもならず、やや拍子外れに平和な相場ではなかったろうか。週末には習近平がキッシンジャーと北京で会談し、一方トランプはFOXニュースのインタビューに答えている。**たとえ暫定合意が成立しても、米国世論は暫定合意では納得できず、「中国共産党の独裁・専制支配」という香港やウイグルも含め「諸悪の根源」の本質論に突き進む可能性が高いのではなかろうか。(この本質がかっての日米貿易摩擦とは根本的に異なる点で、中国共産党が体制擁護に命がけなのは理解できるが、歴史の「正しい方向」が共産党の独裁・専制を許すことはありえないのではなかろうか。中国自体が「正しい方向(民主主義)」に向かうことが諸悪の是正に一番ではないのか。)暫定合意にこだわれば大統領再選自体が危ういとの危機感をトランプが抱いているかは不明であるが、アメリカ独立という「市民革命」の本質を見失っているのであれば、大統領に再選されなくても当然であろう。習が口にした「正しい方向」は、決して中国共産党や習近平個人の利益のための「方向」ではない。「改革・解放」を選んだ歴史的瞬間にこの「方向」は決まっていたのではないのかとやっぱり考えた週末であった。**かってのプラハの春同様、香港が特殊なのではなく、香港の情勢が中国そのもの(香港・ウイグルはその氷山の一角でしかない)であるので、中国共産党も引くに引けないのだということが漸く見えてきたのではなかろうか。事態は「正しい方向」に向かうことを信じよう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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格納レポート
    191124__00来週の予想
    191124__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    191124__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    191124__02先週の動き
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    20191118_22_経済指標実績
    20191117_22_一週間分日経メール
    20191125_29_経済指標来週の予定
    20191125_29_外交安保-時事国際_来週の予定
    2019   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」   191118~191122  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of 191115 ~191121 (本邦祝日は休刊)


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