米国雇用統計は、市場の事前予想には届かなかったものの、好調な米国経済の回復を裏付けるものであった。しかしながら、「働き盛り」の年代が「薬物(オピロイド)」中毒で労働参加できない、米国の現実を反映するものでもあり、問題の根の深さを確認させるものともなった。 ハリケーン「ハービー」の影響がどの程度今後響いてくるかそのあたりに関心は移りつつある。被害の中心であったテキサスには製油所が多く、原油価格は緩んでいるのにガソリン価格が上昇するという現象となっている。相変わらず金価格が上昇を続けており、この価格でもさらに上昇というのは、確かに「安全資産」への逃避以外の何物でもないのではないか。
為替 170901日経円NY 米債(日経有料) 170901日経米債NY 商品(金・原油) 170901日経商品NY 株式 170901日経NYダウ |
米雇用統計は 労働局の発表した「要旨」を添付する。労働局のHPを見てもらうと米国各地域のレポート等、かなりの量のものであることがお分かりいただけるだろう。メディア向けの事前配布資料には 発表時間まで開示してはならないと記載がある。1986年、時事通信社がビデオ画面サービスを開始したころ、不慣れなため配布をうけてすぐに報道したが そのサービスの使用者はまだごく少数であり、あまり問題にならなかった時があった。実は「お試しに」とおいてくれていたディーリングルームで、発表をまっていたら10分ほど前にそのサービスに数字が示され、すぐに示されていた(サービス内容照会の電話番号に)電話したら「しまった 発表時間の制限があったんだった」と担当者の舌打ちと独り言が聞こえたのを覚えている。とにかくドルを売りたくてしかたなかった次長さんが 私が通信社に電話をかけてる横で「なんでもいいから、とにかく売れ!」と叫んでいたのを覚えている。
米雇用堅調、8月15.6万人増 市場予測は下回 170901日経01 米雇用統計 メディア配布事前資料 170901 170901PDF02 米雇用統計 Employment Situation Summary170901 170901PDF03 米雇用統計 Commissioner's Statement on The Employment Situation_170901 170901PDF04 オピオイド被害が拡散、白人の一般家庭むしばむ 非常事態宣言の現場(上) オハイオ州東部 (日経有料) 170901日経05 労働力、不足に拍車 薬物依存の患者増で 非常事態宣言の現場(下) オハイオ州北東部(日経有料) 170901日経06 |