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安倍晋三首相は28日、辞任する意向を固めた。持病の悪化で職務の継続が困難だと判断した。自民、公明両党の幹部に伝えた。同日夕の記者会見で正式に表明する。新総裁が決まり次第、内閣総辞職する。後継を決める総裁選は9月にも実施される見通しだ。
首相は自民党本部で開いた臨時役員会に出席し「(持病の)潰瘍性大腸炎が再発し、新しい治療に取り組んでいた。一定期間治療を続ける必要があり、悪化するリスクもあるので辞任の決断をした」と報告した。世耕弘成参院幹事長が記者団に明らかにした。
首相の後継を選ぶ党総裁選の時期や形式は二階俊博幹事長に一任した。速やかに検討して総務会で決めるという。
首相は臨時役員会後、首相官邸に戻った。記者団からの「辞任の意向について事実関係は」との質問に無言で答えなかった。その後の臨時閣議で閣僚にも辞意を伝えた。出席者が明らかにした。
世耕氏は記者団に「本当に残念だ。新型コロナウイルス対策をまとめ、迷惑をかけないように判断したことは支持したい」と述べた。後継については「新型コロナの対応中で、今の路線を継げる方が何よりも重要ではないか」と語った。
稲田朋美幹事長代行は記者団に「あまりにも突然で予想していなかったので驚いている。日本の経済や安全保障の問題、外交も再生したことに敬意と感謝の気持ちだ」と強調した。
首相は潰瘍性大腸炎の持病がある。第1次政権で健康状態の悪化を理由に突如、退陣し「政権投げ出し」などと批判された。今回は新型コロナウイルスの対応にあたるさなかでの辞任となった。
(* 日経 記事より)写真:新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で発言する安倍首相(28日、首相官邸)
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