丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(01/14-01/18)  01/12記入

2019-01-12 17:01:58 | 2017年3月~2021年7月

 

  2019/1/14 から   2019/1/18         記入日 2019/1/12
1.来週の見通し
  ドル/円   107.50 111.00  
    米景況は、対中貿易関税の影響で、「まだら模様」と見るのが正しいのではなかろうか。米国内の対中輸出、あるいは中国での生産・中国からの輸入に頼ってきた産業・企業の落ち込みは激しいものの、それが原因で米国内に生産・販売拠点を移す企業も数多くあり、その入れ替わりが激しく、一種の構造変革をもたらしているのではないか。 日銀支店長会議での本邦国内景況報告の報道でも、同様な「まだら模様」がうかがえ、必ずしも景況悪化一辺倒に見るのは正しくないかもしれない。知財等の構造問題の解決は容易ではなく、安易に対中摩擦緩和期待を抱くのが正しくないのと同様、景気悪化と片面的に片付けるのも正しくないかもしれない。今後とも、注意深く景況指標・景気動向を追う必要がありそうだ。 むしろ直近で懸念されるのは 政府機関閉鎖の悪影響でお互い譲らぬ姿勢だが、世論(特にメディア)は議会に同情的なように感じられ、トランプが壁にこだわればこだわるほど、問題は長期化しそうだ。柔軟性といった大統領の重要な資質・度量を示せるのかトランプが試されているとみたい。
   
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   123.50 128.00  
    15日に予定されている英議会でのEU離脱案採決が予定通りなされるのか、否決見通しにまたもや延期されるのか、ポンド相場にとっては剣が峰を迎える週となりそうだが、合意なき離脱を防ぐため再度EUとの交渉期限を延期するのではないかとの報道まででてきた。EUを離脱しても TPPに参加し、日本同様にEUと協定を結ぶといった方法も検討されるのだろうか、離脱派の顔を立てつつ、実質EUとの一体性をどうやって保つか腐心するだけの、くだらない政治劇に見えてきた。一方で北マケドニアが成立し、こういったかっての東欧諸国のEU加盟で、EU自体が変質しつつあり、EU内部の 離脱・分裂をめざす西側の動きと、加盟・一体化をめざす東側の動きが EUの構造の変化をどうもたらすのか、難民・移民問題にどのような影響を与えるのか歴史的な洞察が必要なのかもしれない。
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  年末年初の株急落・円高のあと、今週はパウエル発言・FRB議事録要旨、7-8日の米中次官級貿易協議を材料に株持ち直し、円戻り安の展開となった。中国は黒字縮小のための米製品購入増額には積極的であったが、知財や中国製造2025をめぐる構造問題については譲らず、共同声明は見送られ、USTRが交渉内容を報告する声明をだした。パウエル議長は利上げの一時停止も示唆し、「表向き」海外経済の状況を考慮と発言したが、「株価」への配慮が明確な発言内容と受け取られた。FRB議事録要旨でも物価は沈静状況にあり、今後は利上げを急ぐべき状況ではないとのFOMC委員の認識が確認され、むしろ12月のFOMC後の議長会見が「舌足らず」であったとの批判や、株価の急落にトーンを変えたのではないかとの見方もある。米中会談の報道も対立を印象づけないよう、株価への配慮が窺える。一方、米国予算の壁問題は、トランプが国民向けにテレビ会見を行うも全くの不発。議会民主党はむしろ力を得た様子で、トランプの頑固・強情(stubbornあるいはobstinate)を印象づけるだけとなっている。閉鎖期間は史上最長の22日を超えた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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    190112__00来週の予想
    190112__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    190112__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    190112__02先週の動き
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    20190107_11_経済指標実績
    20190105_11_一週間分日経メール
    20190114_18_経済指標来週の予定
    20190114_18_外交安保-時事国際_来週の予定
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」       190107~190111  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report   190107~190111


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