丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(10/21-10/25)  10/20記入

2019-10-20 11:03:31 | 2017年3月~2021年7月
  2019/10/21   2019/10/25         記入日 2019/10/20
1.来週の見通し
  ドル/円   107.00 110.00  
    米中協議第一段合意とトランプ大統領が歴史的な(次期大統領選挙で勝利するための)宣言をするまではよかったのだが、中国の米農産物購入は大豆不作とトンコレラという国内事情によるものにもかかわらず、(厚顔無恥に)10/15追加実施予定だった関税を12/15に延期するだけでは物足りず、追加しないあるいは現状の25%関税の撤回を要求との報道に、米国世論は「不正不当な(Unfairな)構造問題」やウイグル・香港での人権蹂躙への怒りが怒髪天を衝く勢いで燃え盛らんとしている。どうやら中国人は天性の商売人気質(単なる値引きの交渉材料)で、米国民の正義・愛国心というパンドラの箱を開けてしまったのではないか。中国に妥協し、国内景気に配慮したかったトランプも下手に手をだすと、次期大統領選挙で米国民の怒りが自分にむけられるおそれさえあるのではないか。米中摩擦は米国民の正義感という厄介な次元(すなわち中国の社会・政治体制が変革されない限り米国民は満足しない)というレベルに達したと考えているのは私だけかもしれないが。まあ、長期化はさけられないだろう。暫定合意に沸いている市場で、米国民世論の変化というより本質的な変化に気づくことはないかもしれない(トランプはすでに感じていると思う)。12/15(次回追加関税発動日)まで休戦との思い込みが続くのか途中でおかしいときづくのかそれがいつかがポイントだろう。しばらくはリスクOn基調ながら、不安感・ニュースで大きく下ぶれるという展開となるのではなかろうか。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   118.00 122.20  
    まさかのEUとの合意にしたり顔のジョンソン首相であったが、英議会は最後の抵抗。ただ、(EUの出方にもよろうが)今回の合意内容で今月末~来年1月のどこかで英国はEUを離脱し、日米とのFTA交渉に入ることになるのではないか。EU側もこれ以上ブレクジットに付き合わされるのはごめんで、関連法案が成立すれば、その時点での離脱を承認すると思う。財政出動もせず、ユーロ高を放置、マイナス金利はさらに深堀。ユーロ高の中で金融中心に景況悪化が放置される様子は、かっての極東のどこかの国のようだ。現在の日本にとってはこの欧州の政策はとてもありがたいことだと思う。がんばれユーロもっともっと 高くなれ。カタルニャ(バルセロナ)がまた、熱いのでスコットランド・アイルランドだけでなく 南にも 要注意。
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  一時休戦が成立したと思われた米中協議が米追加関税の延期または中止(一部報道ではすでに実施されている25%の関税の中止)を中国側が求めているとの報道や、華為を筆頭に国策で欧州のエアバスどころではない国営企業の恣意的な増強、外交(スパイ活動)・軍事(サイバー攻撃)等あらゆる手段を用いての不当な技術移転を海外企業に強制/盗用し、不公正な補助金を支出、世界的な生産設備過剰を助長しているといういわゆる「中国の構造問題」改善には何ら中国からの歩み寄りもない点について、果たして一時休戦さえ危ういとの見方がでてきている。もっとも米中ともに景気下支えのためには金融緩和はもちろん、財政出動もいとわない姿勢である。ただ、財政出動といっても、インフレで債務膨張も著しい中国がさらなる金融緩和・財政出動を行うのと、アメリカでは、デフレ下の財政赤字を無視した財政拡大がはたしてインフレを招くことなくデフレ脱却し着地可能かとの違いがある。同じ財政拡大策でも米中ではその経済状況が全く異なる点、違いを意識する必要があるのではないか。米中協議の不透明感が拡大する中で、米株は足踏み、出遅れていた日本株は週初に外人短期筋の出遅れ物色に値を戻したあと、上値がのびない展開となった。NYダウは週中高値27018、安値26770、引けは26770.日経平均は週中高値22649、安値22466 引けは22492、 円は円高値108.03、円安値108.94 引けは108.38. ユーロ円は、円高値119.11 円安値121.36 引けは121.08であった。アイルランド国境問題をめぐる英EUの集中協議で17日合意が成立(北アイルランドを2年間だけ英国内のEUとするという扱い:合意が成立すれば、2020年末にむけた独立(アイルランドへの統合)運動の始まりでしかないように筆者には思えるが)、21日以降の英議会での関連法案採決が注目される。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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格納レポート
    191020__00来週の予想
    191020__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    191020__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    191020__02先週の動き
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    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」 (10/15は10/11の市況を掲載)      191014~191018  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of 191014 ~191018 (本邦祝日は休刊)


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