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ディズニーの新作映画「ムーラン」をめぐり、中国の新疆ウイグル自治区の政府機関が協力していたことがわかった。欧米メディアが8日までに報じた。新疆では中国政府によるウイグル人の迫害が問題視される。SNS(交流サイト)では映画を見ないよう呼びかける声が広がっている。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、映画のエンドロールで「深い感謝」を表明した協力機関の一覧に、新疆ウイグル自治区の8つの政府機関が含まれていた。米トランプ政権が昨年10月、深刻な人権侵害に加わったとして米企業との取引を禁じた同区トルファン市の公安当局や、中国共産党の宣伝機関も名を連ねている。
英BBC(電子版)によれば、新疆では過去数年間で100万人超のウイグル族と他の少数民族が収容施設に入れられた。強制労働や不妊手術の強要などの人権侵害が報告されている。中国政府は同施設について「テロ防止のための職業訓練センター」と説明する。米共和党のマイク・ギャラハー下院議員は8日「新疆で人道的な罪を犯しているのに、世界にうそをつく共産党の宣伝機関や残虐行為を担う公安当局に謝意を示した」とツイッターで批判した。
2億ドル(約210億円)をかけ製作された大作のムーランをめぐっては主演女優のリウ・イーフェイさんが昨年、香港警察による民主派デモの取り締まりを擁護する発言をしたことで、香港や台湾でボイコットを呼びかける声が上がっていた。香港の民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は7日、自身のツイッターで「ムーランを見ることで、あなたは警察の暴力と人種的不正義に目をつむるだけでなく、ウイグル人の集団監禁に共謀する可能性も出てきた」と投稿した。
ムーランはディズニーが会員向けの公式動画配信サービス「ディズニープラス」で先行配信を始めたばかり。ディズニーは撮影地や協賛をめぐる議論についてコメントしていない。
(*日経 記事より)#BoycottMulan 写真:映画「ムーラン」に抗議し、ボイコットを呼びかける若者たち(ソウル)=AP
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