丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(03/16-03/20)  03/14記入 テスト 後刻削除

2020-03-15 16:08:30 | 2017年3月~2021年7月
  2020/3/16 から   2020/3/20         記入日 2020/3/14
1.来週の見通し
  ドル/円   104.00 109.50  

株の派手な値動きが中心に報道されているが、円高値101.18 円安値108.50という、1週間の動きは、リーマンショックでも起きていない。今回の引き金は中国からの新型ウィルスで、リーマンや本邦バブル時のような悪者金融機関のマネーゲームによる理不尽な融資といったものではないが、マネーゲームが株価や為替の変動幅を著しく大きくしたのは間違いない。休校児童を持つ共働きの親や、休業をやむなくされた中小企業が補償を受けるのはやむを得ない政策と誰もが認めるであろうが、マネーゲームに踊った金融機関や一時的に大もうけした投資企業を税金で救うことには、バブル崩壊時の邦銀同様、世論の猛反対を招くことになろう。リーマンショック後自己資本規制の強化等の防御策は強化されたものの、一部金融機関に破綻が生じても、その波及防止に税金を使うという決断をする政治家は皆無であろう。新型コロナの経済に与える影響が顕現化してくるのはこれからだ。金融当局は懸命になって金融不安の発生を抑える手立てを当面続けざるをえないが、実体経済の成長に伴う資金循環の心臓役を担うという本来の金融機関のありように戻れる日はもはや永遠にこないのかもしれない。資産のドル現金化の動きと円への逃避の動きのせめぎあいの中、乱高下が続くと予想する。来週FOMCでの利下げ、当面の短期金融市場への潤沢な資金供給方針の表明はすでに織り込み済みと見る。FRBの使命は不安をおくびにもださず、淡々と方針説明することにある。パウエルがしくじれば市場不安は株価の乱高下(一段の下落)で顕現化する。

  ユーロ/円   116.50 122.00  

円以上に調達通貨の主役となってマネーゲームのマネーを供給していたユーロでは、その返済のためのユーロ買いと、資産のドル現金化のためのユーロ売りのせめぎあいとなるのではないか。円に逃避するマネーと比しても、マネーゲーム用に調達していたユーロのほうがはるかに大きいと予想されるので返済期日が近づくと一気のユーロ高という展開もありえるのではないか。資産のドル現金化で先週末には120円近辺までの円安となっているが、マネー縮小に伴うユーロキャリーの縮小(ユーロ買い)で、さらにユーロ高(円安)方向に急にふれる可能性が高いと予想する。  

当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。

   

2.先週の動き

新型コロナ被害が欧米で本格拡大、トムハンクスやカナダ首相夫人も感染し、WHOがパンデミック宣言・事務局長は欧州の対応を名指しで非難。(担当責任者は欧米での拡大と中国に続き日韓での沈静化傾向を指摘)、新型コロナの被害拡大ニュースとこれへの対応の財政・金融政策(への思惑)に市場も右往左往、特に「ゼロ金利政策・金融緩和」で膨れ上がり、全世界からアメリカ株に一極集中していたマネーが、先週のリスク資産からの逃避に加え、今週は発生した巨大な評価損から生じる先物(信用)取引の証拠金・現金不足からの、現物資産の投げ売りによる現金化の動きが加わり、さらに値動きが拡大された。リスク資産が米ドル資産(米株)であったため、ドルを買う動きは特に週後半に顕現化し、それまではむしろ退避先であった金や円が売られ、ドルに現金化される動きとなった。各国中央銀行は短期資金の大量市中供給でこの信用リスクを回避しようと懸命であるが、この騒動以前から経営状況の悪化している金融機関(および、原油価格の暴落で経営危機に陥る石油関連業)にとってはさらに大きな痛手であり、株価暴落のあとの金融不安が顕現化すると、最悪の事態となりかねない。リーマン後、対策は強化していたとはいえ、パンドラの箱のフタがあかずに済むのか、各国金融当局と財政政策担当者は当面眠れない夜が続くであろう。ダウは週中高値25020、安値21154 引けは23185.日経平均は高値20347、安値16690、引けは17431. 円は円高値101.18、安値108.50、107.96の越週。ユーロ/円は、円高値116.18、安値120.32、119.88での越週であった。たとえテレビカメラの前で土下座しても、中国共産党とWHO(事務局長)を許す気にならないのは私だけではなかろう。  

                     
   

レポート格納フォルダへのリンク  丙丁童子の為替レポート(週報)

格納レポート
    200314__00来週の予想
    200314__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    200314__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    200314__02先週の動き
ケイ線画像の関係か、うまく表示されないことがあります。 ダウンロードしてご覧ください。
    20200309_13_経済指標実績
    20200307_13_一週間分日経メール
    20200316_20_経済指標来週の予定
    20200316_20_外交安保-時事国際_来週の予定
    2020   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」   200309~200313  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of 200306 ~200312(本邦祝日は休刊)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。