その他ニュース
トルコ最大の経済問題が慢性的なインフレと通貨リラの急落だとすれば、新たに中央銀行総裁に就任したシャハプ・カブジュオール氏は通常とは異なる対応策を考えている。
カブジュオール氏はあまり知られていない銀行論の教授で、無利息融資について本を出版し、高金利がインフレを促進するという新聞コラムを書いていた人物だ。この考え方は一般的な経済理論に反するが、金利を「諸悪の根源」と呼ぶ強権的なエルドアン大統領の見方とは一致する。( 以下略 原文をお読みください。)
(*日経記事より)写真:トルコのカブジュオール新中銀総裁は「高い金利がインフレを促進する」との説を主張する(トルコ中銀提供)=ロイター
童子追記:金利を悪とするのはイスラム教の教えである。昔パキスタンに銀行の勘定系システムを導入した時。イスラム教では「金利」の徴収・付利はご法度と聞かされ、そんな国に銀行システムなんか導入できるわけないだろうと思ったのだが、現地の人々の説明では導入システムは基本英語なのでInterestという言葉で計算書や諸帳票/入力画面が設計してあるのだが、Interestはモハメッドのいう(アラビア語の?)「利息」ではないので問題ないといわれ、拍子抜けした覚えがある。金利はご法度だが、皆が資金を出し合って事業をなし、得た収益を皆に公平に分配することは善行だそうで、「配当」は全く問題ないのだという。現地の行員が当行は他のパキスタンの銀行よりも定期預金利息が高いのだと、誇らしげに胸を張って自慢しているのを見て、違和感の固まりとなったのを思い出す。また「喜捨」というのがあって、(付利している利息の高い)流動性預金(普通預金)の一種は、あらかじめ発表された日付(1年に1-2回の頻度だったように思う)の該当預金口座の残高の一定割合(例えば5%:100万の残高があれば5万)を国庫に収めることになっいる。預金者はあらかじめ喜捨日には喜捨すべき金額にあわせ口座残高を引き下ろすのだが、面白かったのは、この計算処理はバッチ処理で実施していたのだが、オペレーターが実行日を間違って、普段の10倍以上の金額を、あやうく間違って国庫に納入するところだったことがあったという。トルコの今後の金融政策が心配だ。
その他ニュース(03/25_夕) | ||||||||
国際 | ||||||||
企業 | ||||||||
IT 科学 | ||||||||
国内 | ||||||||
市場 | ||||||||