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中国が東シナ海で設けた休漁期間が16日昼に明けた。過去の休漁明けで沖縄県尖閣諸島の周辺の領海やその外側の接続水域に中国の漁船や公船が度々押し寄せたことがある。中国が漁船の尖閣接近を抑えているとの情報もあるが、公船は周辺で活動を続けている。日本政府は警戒態勢を取っている。
政府関係者には2016年の休漁明けの記憶がある。同年8月5日、200~300隻の中国漁船が尖閣周辺海域に現れた。その後に多数の中国公船が続き、9日までに28隻が領海内に入った。日中関係が改善基調だった17年以降は落ち着いていたものの、日本側は今年も同様の事態が起こりうるとみる。「例年より多く中国船が来る可能性はある」。外務省幹部は危機感を強める。
尖閣を巡っては日中の摩擦が絶えない。4月14日~8月2日まで中国海警局の公船が111日連続で尖閣周辺の接続水域に入った。長時間の領海侵入や日本漁船の追尾も相次ぐ。
日本政府は外交ルートで繰り返し抗議し、中国に自制を求めてきた。茂木敏充外相は中国の王毅(ワン・イー)外相に電話で尖閣周辺の活動に懸念を伝えた。
中国の出方は見極められない。中国側は米国と対立する状況で、日中関係を緊迫させるのを避けるとの見方もある。一方で中国海警局は体制を増強しており、より挑発的に出てくる恐れもある。
(*日経 記事より)写真:2016年の休漁明けには200~300隻の中国漁船が尖閣周辺海域に現れた=共同
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