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「戦狼外交」に象徴される威勢のよい声ばかりはびこる中国で、日米開戦前の日本の失敗を教訓にすべきだとする冷静な警告が相次いで現れ、大論争を巻き起こしている。激論の焦点の一つは、1941年、ハワイ真珠湾攻撃に至る前に目立った四方八方を敵にする日本である。共産党・政府の政策を正面から批判できない現代中国の体制下では、時に過去の歴史を暗喩として現政権に諫言(かんげん)する複雑な手法がとられてきた。今回は国家主席、習近平(シー・ジンピン)「一強体制」と関係が深い現外交路線への婉曲(えんきょく)な批判だけに注目度は高い。1941年当時、国民党政権の中華民国は日本と戦争中で、戦後の日中国交回復後も共産党政権が過去の日本の軍国主義を厳しく批判してきた。その宿敵、日本と今の中国が似た過ちを犯していると示唆する論旨は、斬新な半面、政治的にはかなりのリスクをはらむ。
(以下 小見出し 原文をお読みください。)
■「体制内」の学者らから諫言
■「売国奴」との批判
■日本まで敵にしないために
習近平政権は日本の新政権にどう対処するのか。沖縄県の尖閣諸島などを巡って日本との確執が強まれば、やがて反中包囲網づくりが現実化する。中国は、身内の学者らが諫言した四方の敵をさらに増やさない知恵を持ち合わせているのか。今こそ真珠湾攻撃に至った過去の日本の失敗に学ぶべきだ。そうでなければ大惨事を招きかねない。(敬称略)(*日経記事より)写真*米軍が2015年5月に公表した、南沙(英語名スプラトリー)諸島のミスチーフ礁の画像=ロイター
(童子コメント:官製デモで反日を煽った中国共産党がいまさら「日本を敵にしないために」と試行するというのは違和感を覚える。共産党は包囲されてもロシアやカンボジア等の同盟国を巻き込んだ「新万里の長城」で生き残る戦略ではないか。すでに米欧日豪印による包囲網構築と冷戦への備えは中国共産党の前提だろう。童子がもっともおそれるのは、好戦的な中国「左」の支持を背景に近代化された人民解放軍の暴走の危険性である。こうなると、まったく戦前の関東軍と同じだ。)
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