丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(03/30-04/03)  03/28記入

2020-03-28 18:41:29 | 2017年3月~2021年7月
  2020/3/30

2020/4/3     記入日 2020/3/28
1.来週の見通し
  ドル/円   105.00 110.00  

まだ暫くは荒っぽい展開がつづくのではないか。金融不安への迅速緊急対応として高く評価できる各国中銀の対応であったが、市場は中銀頼みの構造から抜け出せず、やがて過剰流動性として、これまでにも増してマネーゲーム化する恐れがある。今回は緊急の大型財政政策を伴うので、実体経済そのものへの刺激策となることを期待したいが、経済の構造改革・次世代の経済繁栄への基礎作りとして、(自国のみならず)世界経済の基盤作りに供給されたマネーが向かわない限り、リーマン以後の(進歩のない)ただの反復作業に終わってしまう。大規模な投資の受け皿となり、また人類繁栄の基礎となるような、新たなフロンティア(宇宙や海洋か?)を、政策として創造することが重要なのではないか。ドル現金化の動きは落ち着くものの、世界の機関投資家の資産構成の見直しで為替が大きく上下する可能性は残るのではないか。               

  ユーロ/円   118.00 122.50

ドイツが大きく動き出すと期待したい。死に体だったメルケルは、後継者が先に倒れ、新型コロナでドイツのみならず欧州が瀕死となったことで、自身にムチ打って奮い立たねばならない崖っぷちに立たされた。死に物狂いでこの難局に立ち向かうはずだと期待している。ユーロキャリーの巻き戻しが一過性のユーロ高を招く可能性は高いが、日銀がとった選択のように、マイナス金利深堀を避けた資産購入といった、いまやFRBも倣った金融政策をECBがうちだすのか、相変わらずマイナス金利深堀で、欧州金融機関いじめを続けるのか、ラガルドが正しい大胆な選択をとれるのか、メルケルの次に試されるのはECB総裁のラガルドだ。 

2.先週の動き

  新型コロナウィルス被害が本格的に欧州・米国に拡大、米国では一時休業・レイオフ等で週間の雇用保険申請件数は前週328万件と予想をはるかに超える歴史的記録となった。一方でリーマン危機時と比べても、各国中銀・政府の動きは素早く、大量の短期資金(米国以外でもドル資金)の市中大量供給、与野党対立を超えた超大型財政政策(米国の2兆ドルだけでなく、いままで頑なにゼロとしていたドイツの国債増発(18兆円)(経済策としてはGDPの2割となる。)が矢継ぎ早に打ち出された。(本邦でも20年度予算がすんなり成立、まずはこの予算の予備費の5000億円が対策にあてられ、続いて20年度補正予算案の編成に着手)。TV会議となったG20でもパンデミックと戦うとの宣言が採択され、世界経済を守るとして、「全ての利用可能な政策手段を用い,できる限りの対応を行う」とコミットされた。日本でも、毎日、日銀によりドル資金が供給され、一時パニック的な資産投げ売り-ドル現金化となっていた市場は(特に週末にかけて)落ち着きを取り戻してきたように思われる。円相場は週初ドル現金化の動きが加速し円安値111.71を付けたが、ADP統計後、円買いの動きが大きくなり、週末には円高値107.75をつけた後107.91での越週。ユーロは円以上にユーロ買いの動きが大きく(資金繰りに余裕がでてきたので、マネーゲーム原資のユーロキャリーを縮小する動きではないか)週初の円高値117.77から週央121.14の円安値をつけ、その後も対円で堅調、120.24での越週となった。NYダウは下院民主党との合意が危ぶまれた先週末からの動きで週初18213の安値を付けたがその後2万ドルを回復、新型コロナニュースに右往左往ながら週末には高値22327をつけた後21636での引けとなった。日本株も週初安値16480を付けた後、オリパラ1年延期をこなしつつ、週末に高値19564をつけ、19389での引けで、東京時間土曜日早朝先物では、、日経18565、ダウは21410での越週である。  

レポート格納フォルダへのリンク  丙丁童子の為替レポート(週報)

格納レポート
    200328__00来週の予想
    200328__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    200328__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    200328__02先週の動き
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    20200323_27_経済指標実績
    20200321_27_一週間分日経メール
    20200330_03_経済指標来週の予定
    20200330_03_外交安保-時事国際_来週の予定
    2020   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」   200323~200327  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of 200320 ~200326(本邦祝日は休刊)


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