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(写真はプロジェクト開始から10日で稼働した中国・武漢の「火神山医院」(写真:新華社/アフロ))中国の湖北省武漢市で新型コロナウイルス専門病院として、整備開始から10日後に稼働した「火神山医院」。ベッド数1000床の巨大施設が瞬く間に出来上がった様子は、世界を驚かせた。プラスPMコンストラクション・マネジメント(CM)部は、「火神山医院の建設過程を写真や映像で検証すると、日本でも同じような医療施設を突貫工事で建てることは、技術的に可能だ」。『ユニットハウス』を組み合わせたつくりだ」、市場に在庫の多い一般的な部材を用いるため、(後述の)条件をクリアできれば、施設の建設そのものは難しくないという。中国メディアが公開した情報によると、火神山医院のプロジェクトが動き始めたのは1月23日。設計図面は、重症急性呼吸器症候群(SARS)への対応として1週間で建てられた「小湯山医院」に倣った。1月23日の夜には建設予定地に多数の重機が搬入され、土地の高低差をならすための土工事が始まっている。作業は昼夜を問わず進行した。4日目から5日目にかけて基礎部分のコンクリートが打設された。「現場の写真から基礎コンクリートは無筋と見られる。多少の傾きを気にしなければ12~15時間後に建築物を施工できる」と言う。実際、着工から5日目の1月27日には、病棟の建設に手を付けている。■「くしの歯状」配置にした意味 病棟の「くしの歯状」の配置も工期短縮の工夫の1つだ。病棟と病棟の間には約9.6メートルの空間がある。施工事業者はここにクレーンを配置し、部材の揚重を行った。「昼夜兼行なら通常の3倍で施工が進む。」と推定する。■それでも日本で実現難しい理由 物理的に日本でも火神山医院の建設は可能だが、プロジェクトに求められる要件を考えた場合、超法規的な措置が必要となる。「プロジェクトマネジャーは、最終的な責任を取れる人物しか務められない」。例えば、用地取得。電気や水道などのインフラが必要なため、比較的都市部に近い土地の確保が必要だ。伝染病の専用施設となると近隣住民の反発は必至。交渉に長い時間がかかる。「物資調達や運送ルートの確保など、膨大な要件をまとめて『絵を描ける担当者』が不可欠。国の強権を発動してヒトやモノを動かせる中国だからこそできた」と言う。(*日経記事 日経クロステック 江村英哲)
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