丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(10/05-10/09)  10/03記入

2020-10-03 17:04:55 | 2017年3月~2021年7月
  2020/10/5 から   2020/10/9         記入日 2020/10/3
1.来週の見通し
  ドル/円   104.50 106.50  

追加経済策の行方に加え、週末には0.7%近辺まで上昇した米ドル長期金利の動き、コロナで購入を始めた低格付け債(ジャンク債)市場での調達企業の信用動向とFRBの動向にも注目したい。FRBのゼロ金利政策・量的緩和再開で、一時0.3%近辺まで下落した米長期金利も、追加経済策での米国債増発による金利上昇で0.7%まで上昇している。また長期化するコロナ不況で低格付け企業の資金繰りも厳しく、FRBの購入により大きな矛盾を抱え込んだジャンク債市場が破綻する可能性もある。米国債金利が安定していても、ジャンク債金利が跳ね上がる可能性があり、米長期金利の動向には要注意だろう。また 国営企業子会社の対外債務を踏み倒す中国企業の動きにも要注意で、かっての(CITIC)を連想させ、資本市場の緊張を生み出す可能性もあろう。中国デカップリングが貿易にとどまらず、資本市場に拡大する可能性もあるのではないか。為替は米長期金利の上昇に支えられドル上昇基調が続くのではないか。      

  ユーロ/円   122.00 124.50  

一枚岩になれないEUである。難民政策にくわえ、トルコの自国主義・各地での軍事的拡大策、旧ソ連諸国内での親ロ勢力との武力対立といった問題、プーチン強権・政敵暗殺政治への対応と政治課題が山積する中、国内では極右の台頭・勢力拡大に対処する必要が大きく、とても一致団結してEU改革やコロナ対策にも取り組めない状況で。オランダ・オーストリア等にゴネ得を許さないとEUとしてのまとまりさえ保てない実情である。EUから離脱する英国とのFTA交渉は、英国側から10/15期限と宣告されているが、暗礁に乗り上げたままで来週は、この状況が続く可能性が高い。コロナ禍再拡大の中発表される景気指標に一喜一憂しながらじりじり円高となるのではないかと予想する。                       
         

当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。                        
                        

2.先週の動き

先週の予想外の出来事は、①10/1システムトラブルで東証が終日取引停止、②10/2トランプ米大統領夫妻がコロナ(COVID-19)陽性との検査結果が判明。のふたつ。①については翌日から通常通り取引が再開され、同時間帯のアジア市場は中国国慶節・仲秋節で休場だったこともあったためか、その後の相場に今のところ大きな影響は出ていないが、香港市場から非中国系の資本がアジア各地に移動が進んでいる中、東京市場の信頼低下を加速するもので、早急な原因解明と再発防止策が求められる。②については、現在のところ健康状態に大きな障害はないようだが、74歳と高齢な大統領でもあり、大統領選挙戦や、現在財務長官ー下院議長で交渉されている追加経済策への影響が懸念され、株式相場は下落、円相場でも円買いの動きが一時的にでた。円は104.94-105.80のレンジで105.31での越週。ユーロ円は122.38-124.24のレンジで123.39での越週。日経は高値23622、安値22951、23029の引け、ダウは高値28041、安値27338、引けは27682で、第一回テレビ討論会は「まるで子供の喧嘩」のような非難合戦だったが、バイデンの(よくある)暴発や失語症は今回なく、むしろいつも通りのマナーの悪さが目立った大統領の負けだとのabcやCNNの評価であった。最高裁後任判事の大統領選挙前の上院承認に歩を進めた共和党の行為に、民主党の反発・交渉座礁が懸念された追加経済策は、なぜか民主党ペロシ下院議長が、あゆみ寄りの姿勢をみせ、合意を楽観と発言、株式市場の期待は高まった。10/2民主党多数の下院は追加経済策案を可決したが、今後政権・共和党との間で調整がつき上院での修正可決や両院・政権の合意に至るかは予断を許さない状況で、来週の展開が注目される。一方ジワジワと進みついには米大統領にまで感染した「Chinaウイルス」は、新興国での「債務のワナ、借金漬けアリ地獄」という中国共産党勢力拡大政策とあたかも歩調を合わせるように欧米で再拡大、ワクチン開発との熾烈な競争となっている。             

レポート格納フォルダへのリンク  丙丁童子の為替レポート(週報)

格納レポート
    20200928_02_経済指標実績      
    20200926_02_一週間分日経メール  
    20201005_09_経済指標来週の予定  
    20201005_09_外交安保_時事国際_来週の予定  
    2020 年相場の動き
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」   200928~201002  (本邦祝日は休刊)保存分のみ
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of200925~201001 (本邦祝日は休刊)
    週報参考資料( 円 ユーロ 日経平均 NYダウ チャート等):日曜に追加


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。