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みずほ銀行は5日、既存の預金口座をデジタル口座に移す作業を当面見合わせると発表した。2月28日に起きたATM障害の原因究明を優先する。再開の時期は未定で、3月上旬を見込んでいた移行の完了時期は見通せなくなった。ライバル行に後れを取るデジタル化での巻き返しが遠のく。
みずほはインターネットで出入金の記録を確認できる「みずほe―口座」の取り扱いを1月中旬に始めた。1月末時点で通帳への記帳が1年以上ない既存の口座を3月上旬までに切り替える予定だった。2月27日に定期預金45万件のデータを移す作業に着手し、翌28日に月末に集中するデータ処理と重複してシステムがパンクした。一時は全国にあるATMの約8割が止まる事態となった。預金のデータ移行が障害の原因となったことを踏まえ、定期以外の普通預金や当座預金、貯蓄預金などでも移行計画を見直す方向だ。銀行界ではデータの処理量が膨らむ月末になぜ作業を実施したのか疑問視する声が多い。3月上旬までに移行を終えるという窮屈な日程が背景だった可能性がある。紙の通帳は1口座あたり年200円の印紙税がかかるなど銀行の負担が重い。デジタル化で経費を削りながら顧客の利便性を高めようと各行が対応を急ぐ。みずほは足踏みを迫られ、三井住友銀行や三菱UFJ銀行の後じんを拝する状況が続く。
(*日経記事より)写真:みずほ銀行は通帳のデジタル化でさらに出遅れる
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