ゆうすげびと の うた

ゆるやかに そして たおやかに 喧噪の日々のなかで しずかさを とりもどすために…。

硬軟両極~二つの“若者”映画

2011-10-01 20:13:21 | 映画
ご無沙汰です。
最近、Facebookへのちょっとした投稿や
Twitterでつぶやくだけの毎日でした。

充実しているのやら空虚なんやら
よくわからない日々の中にいます。

そんななか、
ちょっと早起きしたので、朝から
T-JOY博多で映画2本観て来ました。

(今日は1000円の日だったのでラッキー!でした)


モテキ
 脚本・監督:大根仁 原作:久保ミツロウ
 出演:森山未來、長澤まさみ、麻生久美子
    仲里依紗、真木よう子、リリー・フランキー
    金子ノブアキ、新井浩文 ほか

僕たちは世界を変えることができない。
 監督:深作健太 原作:葉田甲太 脚本:山岡真介
 出演:向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝
    村川絵梨、黒川芽以、江口のり子
    リリー・フランキー、黄川田将也、阿部寛
    Kor Vuthy  ほか


まずは「モテキ」から…

コミックが原作で既にテレビ東京系でドラマ化されているらしいけど
そんなことはまったく知らずに観ました。
朝イチというのもあってか客は少なく、若い子が多かった。
まぁ、モテない童貞男をとりまくラブストーリーなのですが、
映画の序盤から中盤にかけてテンポはイイのは良いんだけど、
森山君扮する主人公の
その場その時の気持ちを心の声としてやたら入れまくっていたのが嫌でした。
それも中盤以降はほとんど無く
映画のストーリーに沿って「静かに」観れたのでまぁ良かったかなってとこです。
結局ある意味ハッピーエンドで終わるわけで、
それも私としてはちょっと面白くなかったかな…。
森山未來とそれを取り巻く、長澤まさみ・麻生久美子・仲里依紗・真木よう子らの
演技は楽しく心地良いものでした。

今の草食系とか言われる若者男子の煮え切らなさを軸に
それを取り巻く女たち一人一人のキャラクターコントラストが
巧く描かれていると思いました。
気軽に観れて楽しめる映画です。


「僕たちは世界を変えることができない。」は…

“But, we wanna build a school in Cambodia.”という
英語タイトルからも解るように、
ある大学生(たち)がカンボジアに学校を造ろうと募金集めに奮闘する
実話をもとにしたお話。
冒頭の“But”がこのお話しの中心テーマとして描かれているのが
すごく良かったと思いました。
中盤の大学生達の取り組みが空中分解しかけるあたりの
彼らの議論のセリフは考えさせられるところが大きいモノでした。
カンボジア現地でのロケは、ドキュメンタリーの要素も多く、
ガイド役のKor Vuthyは実際に原作者のガイドしていた方らしく
そのお話が実にリアルなものとして私に届いてきました。
閉塞感のなかで“何かしよう”とする
大学生達のお気楽さや思慮の浅さを前提としつつ、
ナマの体験のなかで対象に(他者に)実際に触れる中で
少し深く考え、少しずつ変わっていく様を描いている
イイ映画だと思いました。


硬軟両極のようにもみえるこの二つの映画は、
今の若者を描いている点では共通しています。
その意味では、どちらも通底するテーマの上に
載っていると思いました。

この二つの映画を同時に続けて観たのは
なかなかイイ選択だったなと思っています。


『モテキ』予告


『僕たちは世界を変えることができない。』予告篇



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