ゆうすげびと の うた

ゆるやかに そして たおやかに 喧噪の日々のなかで しずかさを とりもどすために…。

「猟銃」を読む

2011-07-01 20:33:45 | 読書
久しぶりに小説を読みました。

井上靖『猟銃』

井上靖の処女作だそうで、
私は「あすなろ物語」ぐらししか読んだことがないので、
井上靖作品はこの「猟銃」が2作目になります。

或る男(三杉穣介)の13年間にわたる不倫の恋を、
その妻、愛人、そして愛人の娘、三人の女が
それぞれのの「手紙」に込めた男への愛よって
浮き彫りにしていく小説でした。

その構成が面白く、
とりわけいちばんはじめの
愛人の娘・薔子(しょうこ)の手紙は秀逸で
物語世界にぐいぐいと引き込まれていきました。

そして、愛人・彩子の遺書なかで
“愛する-愛される”についての言及は、
愛の本質を、如実に考えさせてくれる記述でした。




さて、なぜこの小説を突然読んだのか?

それは、
この秋に観に行こうと思っている
お芝居の原作だからです。

『猟銃』
 原作:井上靖 翻訳:セルジュ・モラット
 日本語監修:鴨下信一
 演出:フランソワ・ジラール
 出演:中谷美紀、ロドリーグ・プロトー

 10月3日~23日
   東京・渋谷・PARCO劇場(東京都)
 10月29日・30日
   兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
 11月6日
   りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
 11月18日・19日
   福岡・キャナルシティ劇場
 11月23日・24日
   名古屋 名鉄ホール
 11月27日
   京都芸術劇場 春秋座)


ほぼ書簡で構成された小説世界を
どのように脚色・演出した
二人芝居として魅せてくれるのか、
いまから楽しみです。



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2 コメント

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何これ!!! (lotus)
2011-07-05 21:28:46
全然知りませんでした!!
キャナルに来るんだ!
見たい!見たい!!
内容もなかなかおもしろそうですね。
井上靖 未読です、、。
今から作戦練って見に行けるように動こうかしら。。。
返信する
知らなかった? (ゆうすげ)
2011-07-06 17:29:36
>lotusさん

コメントありがとう。

え、知らなかったの?

美紀嬢の初舞台とあって私は
かなり気合い入っています。
そして浮き足立っております。(笑)

東京にも行く予定。
楽日に行きます。

キャナルの公演はもちろん
大千穐楽の京都も狙っています。

福岡公演、行けるように努力しましょう!
チケット発売は7月30日ですぞ!
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