ゆうすげびと の うた

ゆるやかに そして たおやかに 喧噪の日々のなかで しずかさを とりもどすために…。

「パール食堂のマリア」に会いに行く

2011-08-03 09:20:24 | 演劇
今回の東京行きは
ただただ この
青☆組
の芝居を観ることだけが
目的でした。

先月、
極私的東京観劇ツアーを敢行した際の
配布チラシのなかに
青☆組の「パール食堂のマリア」発見、
是が非でも観たい!と思い、
帰福後
仕事をなんとかやり繰りして時間を確保、
昨夕、行ってきました。



三鷹市芸術文化センター 星のホール
青☆組 VOL.15
パール食堂のマリア
 作・演出:吉田小夏
 出演:藤川修二、福寿奈央、高橋智子、石松太一
    林竜三、小瀧万梨子、如月萌、足立誠、櫻井竜
    天明留理子、荒井志郎、木下祐子、大西玲子


1972年頃の横浜をモデルにした
とある港町の、とある食堂の家族と
それをとりまく人々の小さな物語といったところでしょうか?

こういう言い方が正しいのかわかりませんが、
かつての良質な日本映画(小津などの)を観ているような
心地よさがありました。

場所の設定や時代背景についても
十分に考証され、物語が編まれているのですが、
それはあくまでスパイスのようなもので、
普遍的な主題がしっかりと描き込まれている
いいお芝居だと思いました。

これで青☆組の舞台は4度目になるのですが、
やっぱり、青☆組の演劇は好きです。

わざわざ時間作って、東京・三鷹に行った甲斐があったというものです。

劇中、“死”の形象というか、
死や無や虚といったことを表象する部分が散見するのですが、
それれが、否定的な暗さのみを連想させるのではなく、
生の肯定に根ざしているところにとても共感がもてました。

それも生を手放しに謳歌したり礼賛するような質としてではなく、
あくまで私たちの日常や生活の上に立つ
強さのような、静かな勁さような
そうなところに基づき、そんなところを志向しているような…。
それが青☆組の芝居が好きな理由かも知れません。

観る前は、一階から入ったのに
帰るときには、二階から出てくる感じなのが
すごくいい!

「恋女房達」以来4作品めの青☆組。
これからも可能な限り
その劇空間を感じ続けて行きたいと思います。

さて、今日はこれから、
新幹線で移動して、
大阪で「荒野に立つ」を
再び観てから帰福です。




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2 コメント

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観劇ありがとうございました! (木下祐子)
2011-08-04 01:37:13
今回も観劇してくださり、誠にありがとうございました!!

荒野に立つ、大好きなみゆきちゃんの大阪での姿を見たい、いいなああと思いつつ。

御気をつけてお帰り下さい。
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メーリーさんへ (ゆうすげ)
2011-08-04 17:46:22
>木下祐子さん

コメントありがとうございます。
出演されていた役者さんからのコメントは
とってもありがたく、嬉しいものです。

ヨコハマのメーリーさんを
モデルにした役柄、
この時代を象徴していてとってもステキでした。
セリフが少ないだけに難しかったと想像します。

阿佐ヶ谷S.大阪公演も良かったですよ。
福岡公演にも足を運びますので、
今度は、佐藤みゆきさんを中心に
お芝居を観ることにします。(笑)

では、また、
青☆組 次回作を楽しみにしています。
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