先日、Windows XPの入ったパソコンをいじってみた。もちろん、インターネットには接続しないで。
インストールしてあるソフト(今は「アプリ」という方が多くなった)はヘルプにしろサンプルにしろ、初めからソフトに同梱されてきている。プログラミングをしてみても気が散らない。無料のゲームも落ち着いてプレイできる。快適だった。
今のパソコンを使っていると、無料のゲームの中には熱中したいときに広告の動画がチラチラ動くのに目が行ってしまい、落ち着いて遊べないものがある。無料のウェブメールのページにも広告がたくさん入って、中には動画があったり、見たくもない写真があったりして、メールを読む気が削がれる。アプリの使い方を調べようと開いたウェブページを読んでいたら広告が邪魔をする。まるでテレビの民放と同じようになってしまった。
なぜだろうと思っていたが、今日、今更ながら気がついた。
全てインターネットが普及した所為だ。簡単に料金の支払いができたり、追加のアプリやコンテンツをダウンロードできたりするようになって、パソコン業界が商業主義に飲み込まれている。
インターネットを通じてコンピュータウイルスも入り込みやすくなって、セキュリティーに気をつけなければいけなくなり、これ以上新しい機能など要らないのに、OSの更新を拒みにくくなった。それにつけ込んで、古いOSへのサポート打ち切りをして、新機種の購入を迫られる。
以前はインターネットに憧れていたが、普及しすぎて俗化が進むとマイナス面も目立ってきた。
むしろ、インターネットに依存するあまり、パソコンは退化したのではないかとさえ思える。
用途にもよるが、インターネットに繋ぐ必要がなくて、通信を使わなくて、今ある機能に何の不満もないのであれば、古いが今もきちんと動くパソコンを使い続けても、何ら差し支えないと思う。
きちんと動くパソコンなのに、セキュリテイ関係のサポートが受けられないので廃品同様に思われているのはもったいない。