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ユーチューブに入って韓国選手権におけるキムヨナの演技を見た。流れるような演技が素晴らしい。世界広しといえど世界の一流選手といえど、このように夢でも見るようにフィギュアスケートを楽しませてくれる選手は、彼女をおいて他に見当たらない。
地上においてなら、このくらいのことをできる者はいくらでもいる、というコメントがあった。まさにその裏返し、氷上になるとこれができるのは数えるほどしかいないのだ。その頂点に立つのが女性ではキムヨナ選手と言っていいだろう。
男子にはもう少しいるかもしれないが、残念ながら女性特有の柔らかさや優雅さやムードは表現できない。
自由に伸びやかに優雅に繊細に、まるで足元がフローリングのように自由自在のスケーティング、ステップを踏んで見せるから、他の選手たちはどうしてこれをやらないのだろう、どうして他の選手たちはジャンプやステップ、スピンの間がギクシャクしてしまうのだろう、と不思議に思ってしまうくらいだ。
キムヨナの練習を身近で見て学んでいるはずの後輩たちが続いて注目されないところを見ると、簡単そうでありながら体得がなかなか困難なのであろうと推測できる。
真似しようにもそう簡単には真似られない?
グランプリシリーズもキムヨナが出ないだけでもうひとつ盛り上がりを欠いた。
ゴールデンスピン・オブ・ザグレブ大会、韓国選手権と足してやっといつもの年の盛り上がりって感じである。
純粋に見たいにしろ、くさしたいにしろ、キムヨナの演技を見たい者がそれだけいるってことを示している。
キムヨナはアニメなどで描かれる夢のような演技を具現させられる稀有な選手と言っていいだろう。
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キム・ヨナが韓国で最後の現役舞台、SPで過去最高点数
韓国最後の舞台で最高点数を出したキム・ヨナ(写真=KBSキャプチャー)
キム・ヨナが韓国での現役最後の舞台で80.60点を取りショートプログラム1位に上がった。
キム・ヨナは4日、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)で開かれた第68回全国男女フィギュア総合選手権大会の女子シングルショートプログラムで80.60点を獲得し圧倒的な点数で1位となった。キム・ヨナは技術点42.23点、芸術点38.37点を取り、個人過去最高点数を記録した。国内大会のため非公認記録だが世界女子フィギュアショートプログラム史上でも最高点数となった。
この日のキム・ヨナの演技は欠点を見つけられなかった。3回のジャンプだけでなくスピン、ステップすべて完璧だった。何より切々とした表現力も際だって見えた。2分50秒の間キム・ヨナの珠玉のような演技を見守った3000人のファンらは大きな歓声と拍手を送り“フィギュアの女王”の無欠点演技を絶賛した。
キム・ヨナも競技後、自分の演技に大きく満足するようすだった。キム・ヨナは自ら「競技だけ見てもよかった。きょうは100%だったようだ」と満足した姿を見せた。
今回の大会はソチ冬季五輪でフィギュア女子シングル2連覇を狙っているキム・ヨナの最終リハーサル舞台であり、現役選手として最後の韓国での舞台だ。キム・ヨナは5日のフリースケーティングで最後のリハーサルを完全に終える。
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