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まずはTBSガイドから
ヒョンジュン(イ・ビョンホン)らは銃撃戦の末、核テロを阻止することに成功。ヒョンジュンはNSS復帰の誘いを断り、済州島でスンヒ(キム・テヒ)と久々の休暇を楽しむ。ところが、翌朝、何者かの電話を受けたスンヒは、どこかに出かけてしまうのだった…。
その頃、ペク・サン(キム・ヨンチョル)とサウ(チョン・ジュノ)を乗せた護送車が何者かに襲撃される。ペク・サンとサウの脱走を知ったヒョンジュンは、NSSに復帰する決意をする。一方、NSSを無断欠勤していたミジョン(ジュニ)が死体で発見される。ペク・サンらの護送経路のデータが彼女のパソコンから見つかり、ビック(T.O.P)と接触していたことが判明する。
一連の出来事を理由に、閣僚らが大統領のチョ・ミョンホ(イ・ジョンギル)に首脳会談開催の再考を促すが、大統領は動じない。ペク・サンらは南北首脳会談を阻止するため新たなテロ計画を進めるのだった。北朝鮮の要員・チョリョン(キム・スンウ)とソンファ(キム・ソヨン)は、さらなる陰謀の存在を察知するのだが…。
ビックはミジョンを偽装恋愛で利用し、殺害した。ビックがミジョンに近づいたのはNSSの情報を得るためだったが、彼が実行に移ったのは当局に捕まったペク・サンらの護送経路のデータを入手する時だった。
この頃、ヒョンジュンはテロ室室長パク・サンヒョンからNSSに復帰するよう説得されていた。しかし、ヒョンジュンはそれを断わる。悪夢の世界に戻るのはもういやだ、というわけだった。
スンヒも遊びの支度にかかっていた。「アイリス」との関わりを離れ、二人どこかでゆっくりしようと決めていたらしい(ペク・サンがつかまり、事件がひとまず落ち着いたとの思いもあったようだが)。
二人は旅行地の海辺に立った。
「今、何考えてる?」
「こうして海を眺めているだけでいい。これがいちばん気楽だ」
「私も」
二人は自転車に乗って遊び、キスを交わした。二人だけの楽しい時間と日々が過ぎていった。
そうして今日も二人の楽しい朝がやってきたはずだったが、スンヒに何者かから電話が入る。電話を受けたスンヒはヒョンジュンをホテルの部屋に残したまま車で出かける。
その頃、山地を縫うようにペク・サンらの護送が行われていた。しかし、トンネルを出てきた時、「アイリス」が送り出した一隊によって護送車の襲撃が始まる。訓練された傭兵の攻撃に護送車の警護要員はなすすべもなく全滅する。
護送車が襲われ、ペク・サンらが姿を晦ましたとの報に、NSSや大統領室は驚きに包まれる。NSS内でも二人しか知らないシークレットに徹した護送だったはずだからだ。
パク室長から護送車襲撃の連絡を受け、ヒョンジュンはNSSに戻ってくる。科学捜査室でミジョンの亡骸に立ち会う。
「死因は何ですか」
「頚椎骨折による自律神経の損傷。一撃で殺した」
「他に何か出ましたか」
「ない。指紋ひとつ残していない。遺留品を調べたが携帯がなく、コンピュータがひどく壊された」
「修復は」
「今、やっているが何とも言えない。これはプロの仕業だ」
そこへファン・テソンやヤン・ジョンインがやってくる。ミジョンのコンピュータ修理の報告がされる。
「ミジョンのコンピュータの修復ファイルからペク・サンの護送情報が出ました」
「なぜ、そこにあった」
「接続記録を調べたら、オ・ヒョンギュ室長のものが・・・」
ヒョンジュンはスンヒに電話をかける。携帯はまだつながらない。
ヒョンジュンはパク室長にスンヒと連絡が取れなくなったことを告げる。
パク室長は「わかった。済州島に要員を送るから、お前はペク・サンとチン・サウを探し出すことに専念しろ」と指示を出す。
ペク・サンらは南北首脳会談を中止に追い込む方法を模索していた。
「大統領を殺るのも選択肢のひとつだ」
ペク・サンの自信にあふれた言葉にサウは驚きを見せる。
大統領室では、護送車襲撃の件が議題にのぼっていた。いまだに逃走経路や行方がつかめないこと、手がかりすらない報告がなされた。
「NSSや国政院は何をしているのです」
「全力をあげて行方を追っています」
NSSの局長代行は答えた。
チョン大統領室長は、情報の漏洩が続くことの方が問題です、と切り出す。
「まだ国内のアイリスについてわかったことがありません。ヨン・ギウン暗殺からこれまで情報の漏洩が続いています。それがもっと問題です。そこでご提案ですが、北にもこの事実を知らせて、首脳会談開催を再検討するのはどうでしょう」
「再検討? こんな事で会談の中止なんて・・・」
「国内のアイリスの実態をつかんでいない状況で、危険はさらに大きいと言いたいのです」
ホン・スジン広報企画官も意見を挟んできた。
「北ではクーデター勢力の整理を終えたと聞きました。向こうは整理して準備は整ったのに、私たちがまだ整理がつかず混乱しているということを北に知らせる必要はないと思います」
ホン・スジンの言葉を受けて大統領は首脳会談開催に向けて強気の姿勢を崩さない。
「核テロまで防ぎ、ここまできました。彼らが何を企もうと我々が変わることはありません。至急、逃げたペク・サンの行方をつかみ、彼らの陰謀を暴いてください」
一方、ペク・サンらは周到に作戦計画を練っていた。その中心にはサウがいた。
そんなサウのもとへひとつの報告がなされる。
「地下二階で誰か監禁されているようです」
地下へ出向いたサウはペク・サンの電話をぐうぜん立ち聞きする。そこではチェ・スンヒのことが口の端にのぼっていた。
サウはペク・サンに疑問をぶつける。
「局長とチェ・スンヒの関係が気になります。彼女への局長の配慮は、時には組織に危険を及ぼす特別なものです。そこまで配慮して彼女に気を遣う理由は何なのですか」
「私の答えは簡単で明瞭だ。今の立場で知りたいことが多いことこそ、この巨大な組織を存続させ維持する理由だ。不必要な疑問はお前を危険にする。お前の疑問は理解できるが、お前はすでに組織の中心にいるから混乱することはない。それから、チェ・スンヒに対する疑問は完全に捨てろ。これは忠告でなく、警告だ。お前の心にチェ・スンヒがいるなら、それはお前にとってもっとも危険なことだ」
ソンファはチョリョンによって呼び出されていた。
チョリョンはソンファに言った。
「リ・テジョン次席とアイリスをつなぐ男から情報を入手した。南でアイリスにかかわってきたお前にこの情報の分析をやってほしい」
ソンファは分析を進めていった。そこにはペク・サン奪還の情報とチェ・スンヒに関する情報があった。
ソンファはチョリョンに対して情報分析の報告をしたあと、自分も南に同行したいと申し出る。
チェ・スンヒは何事もなかったようにNSSに戻ってくる。
「どうなってる」
と訊ねるヒョンジュンに、
「今は何も言えない」
スンヒは答える。
サウは大統領室のホン・スジンとひそかに会う。ペク・サンの命を受けてやってきたと知り、ホン・スジンは大統領周辺の情報を額縁の下にそっと置いて引き揚げていく。
ホン・スジンは、大統領側近の秘書室室長のもとに極秘の情報を持ち込んできたチョリョンとの話し合いの場で、チョン室長に席を外すように促され、自分がチョン室長に怪しまれだしていると感じる。すぐ携帯で誰か(たぶん、ビックへのホットライン)に報告を入れる。
チョリョンとの密談を終え、車の場所へ向かっている時、ホン・スジンの携帯が鳴った。それは彼女に足止めを促すものだ。ホン・スジンは携帯を耳に押し当てたまま、動かなくなる。
車に乗り込んだチョン室長はホン・スジンの電話が長いのを気にし苛立つが、やがて彼女を捨て置いて車を出せとでも命じたのか、車のエンジンがかけられた。その瞬間、車は爆発を起こす。
物陰から逃げ出したコートの男を居合わせたヒョンジュンとソンファが目撃する。車に乗り込んで逃げようとする男に向けてソンファが銃を構えるが、ヒョンジュンはそれを制した。
「ペク・サンの行方をたどる唯一の手がかりだ」
二人は車に乗り込んで謎の男の追跡を開始するのだった。
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