雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「プレーヤー」(連載72)



韓国ドラマ「プレーヤー」(連載72)

☆主なキャスト&登場人物


○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク)
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
○アン・セホ➡(メン・ジフン 係長)
○ユ・イェビン➡(チュ・ヨニ)





 プレーヤー」第6話→(俺たちの妹)②


★★★


 チャン検事らと別れ、1人になったところでハリは足を止めた。
 あれはアリョンに間違いなかった。
 偶然の遭遇にしては出来過ぎている。連中の一味なのだとすれば、どういう流れで車のハンドルを握ることになったのか…昼間の作戦会議の時点で彼女はすでに様子がおかしかった。
 アリョンの身辺に異変が生じたのはあの後に違いない。
 出かけたまま戻ってこない彼女に何が起きたというのか。
 好き好んで一味に加わっていないとすれば、アリョンはすでに危険にさらされている可能性もある。
 早く捜さなくては…ハリは大きなため息をついた。アジトへの帰りを急いだ。


★★★


 アリョンはプロのドライバーの力を発揮した。所定の場所に帰り着くと
ヤンテが配下を従えて待ち受けている。
 ヤンテはアリョンの車に歩み寄る。大きく手を叩いた。
「トランク、オープン」 
 トランク内には大きな袋やアタッシュケースなどが積み込まれていた。
 ヤンテは手を伸ばし、アタッシュケースを開いた。ぎっしり埋まった札のひと束を握り、手指で中身を確認する。
 満足そうに言った。
「全部積み替えろ」
 配下がトラックに積み替えを始める。
 ヤンテは運転席に歩み寄って言った。
「腕は衰えていないようだな」
「どこに持っていくの?」
「新札にしないとな」
「資金洗浄もしてるの?」
「金になるから合流したんだ」
「合流? ボスが他にもいるの?」
「まあな」
 ヤンテはあとの会話を避けて積み替え作業を見る。
 積み替えは終わった。ヤンテは配下たちに指示を出す。
「配達が終ったら帰っていいぞ」
 配下の返事を聞いて、ヤンテはアリョンを見た。
「あいつを迎えに行こう」
 
 
  酒を囲みながら赤いネクタイの1人がナム社長に言った。
「金を洗うのがこんな簡単になるとはな」
 1人が頷いて言った。
「ああ、思い出すよ。買い物袋やリンゴ箱に入れて運んだ昔が懐かしいな」
 派手なシャツ姿のナム社長は言った。
「これも頭取のおかげですよ」
「何言ってるんです」と頭取。「ペク・ソンから手数料をもらってますからね」
 1人が訊ねる。
「小切手一枚の手数料は?」
「今回は5くらいでしょうか」
 1人が答えると笑い声が起きる。
「俺よりもすごいよ。すぐ出世しそうだ」
 さらに豪快な笑い声が起きる。
「ところで」
 ぐいと酒をあおって1人がナム社長に訊ねた。
「ペク・ソンとパク社長の関係は、どういう関係なんだ?」
「昔から取引をしていたと聞きました」
 ナム社長は酒ビンを握り、皆に振る舞う。
「こんなお偉方にはなかなかお会いできませんので」
「謙遜しないでいい」と1人が言う。「選挙資金の管理もそっちでやるのか?」
「はい。最善をつくします」
「そうでないとな―さあ、こうして家族になった記念に乾杯しよう」
「いいね」
「やりましょ」
 ナム社長らはもう一度大きな声で乾杯した。
 この後、赤いネクタイの男が話題を変えた。
「他に何か楽しみはないのか? 最近、さっぱりやる気が出なくて」
「うっふふふ」と頭取たち。
 ナム社長がもちろんとばかりに応じた。
「楽しみはすでにこちらで用意しています」
「さすがだ」
 ネクタイ姿の連中は嬉しそうに笑った。
「やっぱり裏切らないね」と赤いネクタイの男。「さあ、もう一度乾杯だ」


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